ノーライムノーライフ【ヒプノシスマイク】【短編集】

【MAD TRIGGER CREW】 ページ15

・碧棺左馬刻

｢おい。何してんだ、ダボが、｣

上着を被って走ろうとすると腕を掴まれ、自分の上だけ雨が止む。｢さっさと帰んぞ……｣とだけ言って歩き出す。傍を通った車が飛沫を上げると、貴女を庇って背中で受け止める。心配そうな顔で、大丈夫？と聞けばと｢うっせぇ……お前が風邪ひくと面倒だろうが｣とツンをかましてくる。




・入間銃兎

｢そんなんで濡れないとでも思ってるんですか？｣

早足で歩いていると、彼の傘の中に引き込まれる。｢俺が甘やかすからいけないのか？｣と困り顔で貴女の濡れた髪に触れる。2人で歩きながら｢この道は渋滞すると歩いた方が早いんですよ｣と教えてくれる彼は、早く家に帰って貴女に暖まってほしいようです。




・毒島メイソン理鶯

｢遅くなって、すまないっ……｣

もはや家では待っていない。声をかけられて視線を上げると、少し息を弾ませながら雨に濡れている彼が。どうして傘を差さなかったの？と問えば、｢早く貴女のもとへ行くには邪魔だったのだ｣と微笑んで、傘を傾けてくれる。
貴女を想う彼には雨など敵わない。




＊全然雨降ってない日に上げてすみません。

まとりのみんなは家でじっとしていられないだろうと思って、家を飛び出させてしまいました。タイトル、ガン無視ですね。

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