27話 ページ3
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「僕はやめといた方がいいと思うんだけどなぁ」
「いいから来いって！」
海斗と翔に腕を引っ張られて連れてこられたのは美術準備室。どうやら、蓮が生きている可能性を探るためらしい。両手に花だね、嬉しいなぁ。
まぁ多分、せんせーは監視カメラとかで見てるだろうからバレるよね、普通に。ペナルティとかなかったらいいなぁ。昨日みたいにメンタルごりごり削られるの、もう嫌だし。
「もー。じゃあ開けるよ？」
開けるのは僕なんだ、なんて思いつつドアノブに手をかけて開けようとすると、内側から勢いよく開かれた。ラッキー！合法的に胸に飛び込めるね。昨日拒否されちゃったから。
開けたのはもちろんせんせーで、無表情でこちらを見ていた。そのまま、せんせーの胸にもたれた僕の体を引き剥がされる。ひどーい。
「あ……いや、俺ら和食派なんで、パンじゃなくておにぎりとかないかなって思って……」
「僕牛乳無理だから野菜ジュースとかにしてほしいんだぜ。お願いせんせー」
あらかじめ考えておいた言い訳をすぐさま使う僕らに、せんせーは納得したように頷いた。
誤魔化すように笑う海斗と翔。そんな顔も可愛いねぇ。でも、探るならもっと練習しないとね！僕が手取り足取り教えてあげるんだぜ。
「そろそろ授業始めるから、みんなに声かけといて」
「はーい。じゃあねせんせー愛してるぜ〜」
「そういうのいいから早く行くぞ！」
バチっとウィンクをしたら、翔に肩を叩かれてそのまま引きずられた。せんせーはこちらに見向きもせず扉を閉めちゃったし、このまま大人しくしとこう。
「見えたか？」
「うん」
本来の目的は達成されたようで、頷き合う海斗と翔は少し緩んだ表情をしていた。眼福だねぇ。
「にしても、Aも災難だったな。男の胸に飛び込むなんて」
「いやいや、むしろラッキーだと思ったんだぜ」
「変わってるね……」
「2人の胸にも飛び込めるんだぞ〜！」
「うわっ！？」
ガバッと効果音が付きそうな程に飛びつくと、驚きながらも2人は受け止めてくれた。
175ある男を受け止めるなんて流石体育系男子だね。大好きだよ。
「わざわざ俺らに飛びつかなくてもいいじゃん」
「お前には色んな女がいるだろ」
「おねーさんもいいけど、海斗と翔がよかったんだよねぇ」
あは、と笑って見れば勢いよくチョップされた。しかも2人。地味に痛いんだぜ。全く。
そんな感じでわちゃわちゃしながら、僕らは教室に戻った。
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友里花(プロフ) - めっちゃ続きが気になります‼︎更新待ってます‼︎ (8月3日 16時) (
レス) @page6 id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - とても面白いです！更新待ってます！！柊先生との絡みが好きですw (2020年7月25日 22時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
ぼびー - 凄い面白いです！更新楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2019年5月27日 22時) (レス) id: 5f2d00f8d4 (このIDを非表示/違反報告)
クロノル(プロフ) - ちーくんさん» ありがとうございます。夜眠れて良かったです！更新頑張ります (2019年3月25日 0時) (レス) id: af49e3044d (このIDを非表示/違反報告)
クロノル(プロフ) - しろもちさん» ありがとうございます。ゆっくりですがちゃんと更新するように頑張ります。 (2019年3月25日 0時) (レス) id: af49e3044d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロノル | 作成日時：2019年3月19日 21時
