弟と乱歩のお出掛け【紫羅那様リクエスト】 ページ33
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「それじゃあ、行って来るねぇ〜」
乱歩は一人、そう云って事務所を出て行った。
その姿を見て、敦が国木田を振り返る。
「捜査の依頼なら、誰か付き添わなくて良いんですか？」
「いや、今日は単なる外出だ」
「何だか珍しいですねぇ」
「何時になくウキウキしてましたわ」
事務所で社員達の話が盛り上がっていた頃、
仕事を抜け出した太宰が一人、うずまきで珈琲を飲んでいた。
すると、上機嫌な乱歩が店の前を通り過ぎて行くのが見えた。
太宰も「乱歩さん楽しそう」と呟いて彼の姿を目で追うと、乱歩の先に一人の人物が居た。
普段はバイトをしているAが、私服姿で乱歩を待っていたのだ。
意外な組み合わせだ、と太宰が二人の様子を窺う。
二人は一言二言会話をした後、何処かへ歩き出した。
「……気になるねぇ」
そう云って、太宰は席を立って二人の後をついて行った。
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乱歩とAが訪れたのは某人気珈琲店。
定員に注文する所だった。
『乱歩さん、注文はどうしますか？』
「ん〜……とねぇ〜」
メニューを眺め考える乱歩。
少し考えて乱歩が「決めた」と呟いてAを見る。
すると、Aは手を出して、それを乱歩が掴んだ。
数秒二人で握手をした後、手を放してAが店員に顔を向けた。
『チョコレートチップキャラメルフラペチーノWithチョコレートソースエクストラホイップ。
あと、ベリーベリーストロベリーフラペチーノクラッシュナッツエクストラホイップ。
二つともトールサイズで』
Aの口からスラスラと呪文の様な注文が飛び出した。
「かしこまりました。ご注文の確認……は、しなくて良いか？ 中原」
『大丈夫です。先輩に任せます』
「悪い、俺そんなスラスラ云えねぇよ。つーか良く噛まないで云えるな。店員泣かせだぞ、それ」
バイトの先輩なのか、Aが店員と親し気に話をしていた。
「蓋なしで良いか？ ホイップ増し増しにしとくから」
『ありがとうございます』
注文が終わり、レジの列から離れた時、乱歩がふと視線を上げる。
「何してんの？ 太宰」
『え、太宰さん？』
「あら〜、バレてたか」
尾行に気付かれるなんて、元マフィアとしては不覚である。
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由良の門を - 乱歩さんが可愛い (2023年4月9日 12時) (
レス) @page36 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
由良の門を - ロバート先輩wwwここめっちゃ笑えました！中也くんと同じこと思いましたwめちゃくちゃ面白いです！ (2023年2月11日 0時) (レス) @page13 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
鶴媛(プロフ) - お忙しい中、リクエストに応えていただきありがとうございました！探偵社を交えてのワイワイした様子とか見てて楽しかったです！ (2019年3月24日 23時) (レス) id: 3faee80352 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - リクエストお願いします。弟君が自分に好意を寄せる厄介な女性への対処に困ったところが見たいです！ (2019年3月21日 23時) (レス) id: 18f48afc5e (このIDを非表示/違反報告)
ロト - リクエスト失礼します。中也と弟君とでショッピングしたりするほのぼのが見てみたいです。お願いします！ (2019年3月19日 17時) (レス) id: d74fa5c180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2019年2月2日 21時
