【文スト】一般人の中原です

兄弟は仲良し ページ18

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『それにしても、こんな路地で二人して何、を……』





そこまで云ったAが「はっ！！」と大袈裟な反応を見せて口を押えた。









『え、もしかして兄さんと太宰さん……まさか、そういう(・・・・)関係、だったり？』





「「は？」」









そして、Aはススーッと目を逸らし、









『……お邪魔しました』





「「待て待て待てっ！！」」









太宰と中也が必死になってAの肩を掴む。









「お前今何考えたっ！！ とんでもねぇ事考えただろ今っ！！」



「止めてそんな悍ましい関係だなんて勘違いも嫌ぁぁぁっ！！」





『……冗談だって、ごめんて』









二人の反応が面白かったのか、Aは口を押えて笑っていた。









「お・ま・え……」





『いだだだだ痛いよ兄さんっ！』









こめかみをぐりぐりとやられてAは涙目で抵抗する。





そんな二人を見て、太宰は「ぷっ」と笑った。









「ホント、二人は仲良しだねぇ〜」





「……チッ」









太宰と中也を見て、Aも笑った。









『そういう兄さん達も、結構仲良し――』



「「じゃないっ！！」」









息ピッタリな二人を見て、Aは声を上げて笑った。



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