【遭遇】包帯男 ページ4
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放課後。
下駄箱まで来ると何だか校門の方が騒がしい。
「見て見て、あの人」
「誰か待ってるのかな?」
「カッコイイよねぇ〜」
特に女子生徒がわいわいと、顔を赤らめて視線を向けていた。
自分もその視線の先を見た。
『……げっ』
思わず顔を歪ませる。
見覚えがある人物だったからだ。
砂色の長い外套に、スラリと伸びた足に高身長。
雑誌モデルの様な整った容姿。
先日会った武装探偵社の一人――太宰治だった。
彼が此方に視線を向けると、目が合った。
すると、爽やかな笑みを浮かべて手を軽く振った。
「「キャーッ!!」」
『……』
自分に手を振ってくれたのだ、と喜ぶ女子生徒が黄色い声を上げる。
何で此処に、と関わり合いになりたくないので、踵を返して裏門から出ようと決めた。
「申し訳ないね、お嬢さん方。朝河サヤちゃんは居るかな?」
「サヤッ!! アンタ指名されてるよっ!」
太宰治の一言でガシッと腕を掴まれ引き戻された。
「ちょっとサヤッ! こんなイケメンと知り合いなんて羨ましいわねぇっ! このこのっ!」
『違うから、マジで』
げっそりした表情のまま、太宰治の前まで引っ張られた。
「やぁサヤちゃん。元気かい?」
『……何しに来たの?』
「学校も終わったし、私と逢引しない?」
何を云っているんだ、この人は。
ジトッと太宰治を睨む中、後ろから同級生達が騒ぐ声が聞こえる。
『寄り道しないで帰るんで』
ふいっと顔を逸らして太宰治の横を通り過ぎる。
後ろから「勿体ないっ!」「私が代わりにっ!」など叫ぶ声は無視する。
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ネコぱふぇ(プロフ) - まゆさん» ありがとうございました。新作の方も頑張ります。 (2019年2月3日 1時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 完結おめでとうございます^_^すごく、面白かったです^_^動物が出てくる場面、すごく癒されました^_^良い作品ですね!これからも、頑張って下さい^_^応援してます^_^ (2019年2月3日 0時) (レス) id: 833a45e133 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 山吹晋助さん» 喜んで頂けて良かったです。 (2019年1月27日 23時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
山吹晋助(プロフ) - ずっと読んでいて楽しい作品でした!次回の作品も頑張って下さい! (2019年1月27日 23時) (レス) id: 9dd3548da5 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - あーやんの向日葵畑さん» 応援して下さり、ありがとうございました。 (2019年1月27日 12時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2019年1月17日 23時