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乱歩は振り返り、スッと真っ直ぐ指を指した。
指した先には――――依頼人の部下の男が立って居た。
男は指を指されて酷く動揺していた。
「え、な、何を云って――」
「動機は、会社の金を横領した事が、依頼人の部長にバレたから。依頼人が僕等に相談しようとしたのはその事だった。だけど今日、君が横領していた事を知ってしまった部長は、君を問い詰めた。君は部長のデスクに置いてあったペーパーナイフを持って、部長の胸に突き刺した」
スラスラと言葉を紡ぐ乱歩。
一言一言を聞く度に、男の額には冷や汗が浮かんでいった。
同時に顔を青くしていった。
「その後、自分の痕跡を消して部長を廊下まで連れて行き、上から落とした。実際に落とした所は、赤毛作家が居た階ではなく、三階上。部長を運んだ時に引っ掛けた所為で、上着の袖の釦が取れ掛かっている。恐らくそこには部長の血が付いている」
指摘されて男は慌てて左腕の袖の釦を押さえた。
すると、男の掌に赤黒い染みが付いた。
「何でっ……まるで見ていた様にっ……」
「何でって、決まっているじゃないか！」
乱歩はピョンッと男の前まで近付いた。
「僕は、世界一の名探偵、だからねっ！」
挑発的に眼鏡を指で押し上げた。
「……っ！ この餓鬼っ！」
男が突然乱歩の胸倉を掴み上げた。
もう片方の手には、カッターナイフが握られていた。
「っ！」
「乱歩っ！」
『危ないっ！』
福沢が男に駆け寄る前に、乱歩の後ろに少女が現れた。
少女が乱歩を後ろから抱き締めた瞬間、二人は姿を消した。
乱歩を掴んでいた男はポカンとして、動揺していた。
福沢はすぐに男の腕を捻り上げ、床に叩き付けた。
「――乱歩は？」
福沢は部屋を見渡したが、二人の姿は何処にも無かった。
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麗(プロフ) - 36ページ 2ヶ所ほど 』が 》になっていたところあります。 (2021年5月20日 19時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
雪代 - めちゃめちゃ好きです…！！もうなんか乱歩さんが主人公ちゃんが可愛くて可愛くて…！！応援しております！m(_ _)m (2018年9月30日 22時) (レス) id: bf2f1ee446 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 乱歩さん……私を殺さないでください…。大好きです (2018年9月17日 21時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 乱歩さん可愛！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2018年8月29日 15時) (レス) id: c7e146b978 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃたこ - 面白すぎて敬語が抜けそうです←関係ない。更新頑張って下さいっ！ (2018年8月17日 9時) (レス) id: 3f5d227eff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2018年7月29日 22時
