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「爆発の原因はその送られて来た荷物だな」
「だろうねぇ……A先生、差出人は見ましたか？」
『は、はい……一応住所と名前は憶えています』
伝票に書かれてあった住所と名前を云うと、すぐに調査する事になった。
「調べても無駄だよ。どうせ偽物だから」
ぶっきら棒に云った乱歩。
念の為調べた結果、Aが云った住所も名前も出鱈目で存在していなかった。
「Aさんの命を狙うなんて、一体誰が……」
「恐らく、ファンの誰かだ」
「それも、A先生の自宅を突き止める程の熱烈なファン、ですね」
乱歩と太宰が云うと、敦が怪訝そうに尋ねる。
「何故ファンの人なんですか？ Aさんの作品が好きな人が、どうしてAさんを殺そうとするんですか？」
「『“愛のギフト殺人事件”』」
敦の疑問に乱歩とAが同時に答えた。
「何ですか、それは？」
『私が書いた、壱原綴の短編集の一つです。犯人の男が、愛する女性にプレゼントと装い爆弾を贈る話です』
「愛する女性にって……何故そんな」
「自分が愛する女性が他の男に取られる位なら、いっそ自分の手で殺してしまえば良い、と犯人の男は考えたのだよ」
「そんな……僕には、理解出来ません」
敦は悲しそうに顔を俯かせた。
すると「全くだ」と乱歩も同感した。
「そんな事をしたって、結局手に入らない物は入らない。莫迦だよねぇその犯人」
「……しかしそうなると、Aさんのファンから犯人を見付けなくてはならんぞ」
推理小説を模倣した犯行と云う事は、壱原綴のファンの人間。
しかし、人気作家であるAのファンは相当な人数が居る筈。
「ファンレターを調べれば、何か分かるのではありません？ おかしな言動が目立つものとか、ありませんでした？」
そこでナオミが提案する。
『た、確かに、何度か過激な発言の物がありましたが……』
「そのおかしい手紙の差出人を調べれば、粗方犯人を絞り込められますね」
「いや、駄目だろうな。そう云った手紙は出鱈目な住所か、書かれていないのが多い。突き止めるのは難しいぞ」
『それに、ファンからのお手紙は私の部屋にあったので、それも全部黒焦げに…………あっ！』
Aは何かに気付いて、顎に手を当て何かを考えた。
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麗(プロフ) - 36ページ 2ヶ所ほど 』が 》になっていたところあります。 (2021年5月20日 19時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
雪代 - めちゃめちゃ好きです…！！もうなんか乱歩さんが主人公ちゃんが可愛くて可愛くて…！！応援しております！m(_ _)m (2018年9月30日 22時) (レス) id: bf2f1ee446 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 乱歩さん……私を殺さないでください…。大好きです (2018年9月17日 21時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 乱歩さん可愛！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2018年8月29日 15時) (レス) id: c7e146b978 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃたこ - 面白すぎて敬語が抜けそうです←関係ない。更新頑張って下さいっ！ (2018年8月17日 9時) (レス) id: 3f5d227eff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2018年7月29日 22時
