【文スト】作家先生、飛ぶ。

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≪ニュース見ましたかっ！？ 先生の部屋が爆発したんですっ！ 先生のケータイに電話しても全然繋がらなくてっ！ 乱歩さん、其方に先生が居ますか！？ 居ますよねぇっ！ 居るって云って下さいお願いじまずぅぅぅっ！≫



「A、君が出てよ」

『あ、うん』



嗚咽に変わった熊谷を宥める為、Aが電話に応える。



『熊さん落ち着いて？ 私は無事だから』

≪ぜ、ぜんぜぇぇぇっ！！ ぼ、ぼんどにっ！ わだじ……ぜんぜぇぇぇっ！！≫

『う、うん落ち着いて、熊さん。お腹の赤ちゃん吃驚しちゃうから、ね？』

≪ぜんぜぇぇぇっ！！≫



その後、数分会話をしてからAは通話を切った。



しかし、また乱歩の携帯電話に着信が入った。



≪乱歩さんっ！？ A先生の部屋が爆発して！ ケータイに掛けても全然繋がらないんですっ！ 其方にお邪魔して――≫

「五月蝿いっ！ Aは無事っ！ じゃあねっ！」

≪えっ！？ 先生は無事――≫



まだ何か云っている亀山を無視して乱歩は荒く通話を切った。



「……と云うか、何で君の担当が僕のケータイに掛けて来るの？」

『その、多分熊さんが、乱歩君の電話番号を緊急用連絡先に登録してるんだと思う』

「僕は君の保護者か何かなの？」



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