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作家先生、推理する。 ページ20

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「乱歩君っ! 新しい話が書けたであるっ!」



バンッ! と事務所のドアを開けて現れたのはエドガー・アラン・ポオ。

視線が一点に集まる。



「……あ、その、乱歩君は?」



縮こまって尋ねるポオに、敦が答える。





「乱歩さんなら、今捜査協力で出掛けていますが……」



「……な、何と……」





ポオは膝から崩れ落ちた。



「この時間に、来るよう云われて……我輩、来たので、あるが……」

「えっと……と、兎に角お茶入れますね……」



一人落ち込むポオをソファーに案内して給湯室へ向かう。





「ふぎゃぁっ!!」





その時、後ろでポオの叫び声がした。

振り返ると、Aが座っていた。



「Aさんっ!?」

『あ、敦君、こんにちは。ごめんね、ちょっと気分転換に飛んで来ただけだから』

「そうなんですか……えっとAさん」

『?』

「……下」

『下?』



敦はAが下敷きにする人物を指さした。

ソファーにうつ伏せに倒れ、ピクピク震えていた。



『いぎゃぁぁぁっ!! すみませぇぇぇんっ!! 大丈夫ですかぁぁぁっ!?』



慌てて上から飛び退いてポオを揺する。



『すみませんっ! 人が居るだなんて知らなくてっ!』



「うぅっ……どうせ我輩、影が薄いである……だから乱歩君にも忘れられるのである」



『はわわわっ! もの凄く落ち込んでいらっしゃるっ! もしかして私の所為っ!?』



「あ、大丈夫です。来た時からこんな感じなんで」



気怠く起き上がるポオ。

すると、持っていた本がトサッと床に落ちた。



『あ、落ちましたよ?』



Aはそれを手に取り、何気なく開いたページに目を落とした。



「あっ! それはっ――」





『――これって、推理小説?』





その時、本が激しく光った。



あっと云う間に、Aは本へと吸い込まれてしまった。



光を帯びた本が一冊残っただけだった。





「……あ」



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(プロフ) - 36ページ 2ヶ所ほど 』が 》になっていたところあります。 (2021年5月20日 19時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
雪代 - めちゃめちゃ好きです…!!もうなんか乱歩さんが主人公ちゃんが可愛くて可愛くて…!!応援しております!m(_ _)m (2018年9月30日 22時) (レス) id: bf2f1ee446 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 乱歩さん……私を殺さないでください…。大好きです (2018年9月17日 21時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
にゃー - 乱歩さん可愛!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2018年8月29日 15時) (レス) id: c7e146b978 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃたこ - 面白すぎて敬語が抜けそうです←関係ない。更新頑張って下さいっ! (2018年8月17日 9時) (レス) id: 3f5d227eff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年7月29日 22時

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