・ ページ5
.
「……成程、Aちゃんは私との約束を忠実に守った訳、か」
そう呟いた後、太宰さんは吹き出して笑った。
「ぶっ! あはははっ!」
『何で笑うのさ』
「うふふっ! いやぁ何、少女に全力で逃げられたその男の顔を想像したら、可笑しくて笑ってしまってねぇ〜クククッ」
また想像したのか、腹を抱えて笑い始める。
『で? 知ってる人なの?』
「まぁね。心当たりはあるよ。私の予想ならそろそろ――」
丁度その時、事務所の電話が鳴って、潤くんが取った。
「はい、武装探偵社です。……はい……え、あ、少々お待ち下さい」
潤くんは受話器を持ったままウチを見た。
「えっとAちゃん、内務省異能特務課の坂口さんから電話なんだけど」
それを聞いて太宰さん以外の人達が目を見開いて驚いていた。
と云うか「内務省異能特務課」って何?
初めて聞く言葉なんだけど。
すると、先に太宰さんが受話器を掴んだ。
「やぁ安吾っ! Aちゃんに全力で逃げられたんだってぇ?」
面白可笑しく、人を莫迦にした様な口調で太宰さんは云った。
「今度から私の知り合いだなんて云わない方が良いよ? ……え、今から? ……ふーん……じゃあまた後で」
その後、太宰さんは安吾さん(?)と何やら話をして電話を切った。
それを見ていた国木田さんが太宰さんに問い掛ける。
「特務課から何と?」
「Aちゃんに大事な話があるそうだよ。近くの喫茶店で待ち合わせている」
「一人で行かせるのか?」
「勿論――保護者同伴さ」
.
886人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるか(プロフ) - すみません、リクエストお願いします。何でもいいのでネコ科の動物に乗って夢主が、爆走するのを書いてもらえればうれしいです。よろしくお願いします。 (2018年6月20日 0時) (レス) id: 2bc02ca7fa (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - すみません、少し思いついたのでリクエストさせていただきます!夢主ちゃんと鏡花ちゃんが兎達とふれあってるほのぼのしたお話を書いていただきたいです!よければよろしくお願いします! (2018年6月17日 7時) (レス) id: 8afcf3da14 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - RANAさん» 創作出来ました。リクありがとうございます! (2018年6月17日 0時) (レス) id: 1f1c692189 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - 最新話みました!!めちゃめちゃ面白くて大好きです!!ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2018年6月16日 23時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 蛞蝓さんで吹き出しました(笑)面白いです。更新頑張って下さい!応援してます。 (2018年5月23日 10時) (レス) id: 1d139961bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年4月22日 23時