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心底不快だ ページ25

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「それが鵜飼財閥の娘だ。その娘の父親から電話が掛って来て……そいつに嵌められたんだ! その電話が終わった途端、黒蜥蜴が……」

「父親って……」



それを聞いて、太宰達は考え込む。



「……Aちゃんは孤児の筈だ。父親代わりの杉浦氏も、もう居ない……」

「財閥の娘も考え難い。人違いではないのか?」

「と、兎に角、Aに連絡してみますっ」



敦が携帯電話を出してAへ掛ける。



すると、すぐ近くで着信音が鳴った。

辺りを見渡して探すと、壊れたテーブルの下に液晶画面にヒビが入った携帯電話があった。





画面には 【中島敦(虎茶漬け)】 と表示されていた。



「……何で“(虎茶漬け)”?」

「名前を覚えるのが苦手だって云ってたので……多分、分かり易くしたんでしょうねぇ……」



電話帳を確認して見ると、他の探偵社員の名前の後ろにも括弧が付けてあった。



「……この巫山戯た名前の付け方は、間違いなくAだな」

「それじゃあ、いきなり現れた化け物って」



「……Aちゃんの異能がまた暴走したのかも」



太宰は神妙な顔つきで呟いた。



「で、でも、探偵社員になったのなら、異能は制御出来る筈ですよね?」

「これは私の推測だけど、Aちゃんの異能生命体は、彼女の身が危険になった時、精神が不安定になった時に発動するかもしれない」



最初の発動は銃で胸を撃たれた時。

次は、多くの感情が流れ込み、心が乱れた時。



「暴走して痣が浮かんだのであれば、今のAちゃんはかなり危険な状態だ」

「……社長に連絡する。俺達も一旦社に戻るぞ」



国木田達は建物から出て、探偵社へと足を向ける。



「しかし、鵜飼財閥と云う名に覚えが無いな。“鵜飼守男”なんて人物、聞いた事もないぞ」



国木田が歩きながら考えていると、太宰がピタリと足を止めた。



「“鵜飼守男”…………そうか、成程」

「如何した? 太宰」



考え込んでいた太宰が呟き、ガシガシと頭を搔いた。

心底「不快だ」と云った表情をしている。



「津塚組は嵌められたのだよ。全てはAちゃんを連れ去る為だけにね。態々偽の情報まででっち上げて」

「その"鵜飼守男"とは、一体誰なのだ?」

「国木田君も良ーく知っている人物だよ」





「鵜飼守男」――「ウガイモリオ」





「……っ! まさかっ!」

「全く、手の込んだ悪戯だよ」



ふふっと肩を竦めて笑う太宰だったが、目が全く笑っていなかった。



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兎に角帰ろう→←狙われた標的



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はるか(プロフ) - すみません、リクエストお願いします。何でもいいのでネコ科の動物に乗って夢主が、爆走するのを書いてもらえればうれしいです。よろしくお願いします。 (2018年6月20日 0時) (レス) id: 2bc02ca7fa (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - すみません、少し思いついたのでリクエストさせていただきます!夢主ちゃんと鏡花ちゃんが兎達とふれあってるほのぼのしたお話を書いていただきたいです!よければよろしくお願いします! (2018年6月17日 7時) (レス) id: 8afcf3da14 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - RANAさん» 創作出来ました。リクありがとうございます! (2018年6月17日 0時) (レス) id: 1f1c692189 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - 最新話みました!!めちゃめちゃ面白くて大好きです!!ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2018年6月16日 23時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 蛞蝓さんで吹き出しました(笑)面白いです。更新頑張って下さい!応援してます。 (2018年5月23日 10時) (レス) id: 1d139961bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年4月22日 23時

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