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何故なのか? ページ22

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樋口Side


声のする方へ顔を上げると、沢山の仔犬を引き摺りながら中也さんが立って居た。



「ちゅ、中也さんっ! い、いやこれは遊んでいたのではなくてっ!」



立ち上がってあたふたと説明をしていると、黒蜥蜴の三人が近付いて来た。



「今此奴、姉さんの云う事聞いたんスよ! 何したんだよ、姉さん!」

「いや、私にも何が何だかさっぱりで……」



それを聞いて、中也さんがじっと大型犬を見て、



「お手」



と、手を出した。





瞬間、ガブリと手首まで噛まれた。



「何でだよっ!」




ぶちキレて大型犬をぶん投げた。

大型犬は空中で一回転して綺麗に着地していた。



「駄犬如きが……僕の邪魔をするなっ!」



向こうでも芥川先輩が鶏冠に来た様で羅生門が発動して、纏わり付いている仔犬達を網の中に捕縛した。



「それ良いなぁ。芥川、他の奴等も頼む」

「御意」



中也さんに云われ、芥川先輩の羅生門が周りの仔犬達と大型犬を搔き集めて一塊にした。



すると、仔犬達の姿が揺らぎ、一体の獣になった。

巨大な獣が羅生門の網の中で暴れ始める。



「しかし困ったな。これ程暴れる獣を拠点へは連れて行けないぞ」

「そうは云っても、此処に置いて行けねぇし」

「騒ぎを聞き付けて、軍警が駆け付けるのも時間の問題です。早くここを離れなければ」



如何するか、とその場に居る者が考えていると、中也さんがふと私を見た。



「樋口、お前ぇ此奴に何か云ってみろ」

「えぇっ!? 私がですかっ!?」



突然の提案に私は驚いて叫んだ。



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はるか(プロフ) - すみません、リクエストお願いします。何でもいいのでネコ科の動物に乗って夢主が、爆走するのを書いてもらえればうれしいです。よろしくお願いします。 (2018年6月20日 0時) (レス) id: 2bc02ca7fa (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - すみません、少し思いついたのでリクエストさせていただきます!夢主ちゃんと鏡花ちゃんが兎達とふれあってるほのぼのしたお話を書いていただきたいです!よければよろしくお願いします! (2018年6月17日 7時) (レス) id: 8afcf3da14 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - RANAさん» 創作出来ました。リクありがとうございます! (2018年6月17日 0時) (レス) id: 1f1c692189 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - 最新話みました!!めちゃめちゃ面白くて大好きです!!ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2018年6月16日 23時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 蛞蝓さんで吹き出しました(笑)面白いです。更新頑張って下さい!応援してます。 (2018年5月23日 10時) (レス) id: 1d139961bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年4月22日 23時

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