【文スト】噂の野良猫娘 ２

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『お姉さんも探偵なの？ それとも警察？』



黒いスーツでビシッとしてるけど、OLって感じじゃないな。



武器の密売だっけ？

そんな人達の調査する人って云えば、やっぱり探偵か警察かな。



その質問にお姉さんは「何方も違います」と答えた。

じゃあ何者よ、お姉さん。

凄く気になるけど、今はそれよりもこれから如何するかだ。



『お姉さん、ここから出る方法ない？』

「何よりもまず、手足が自由でなければ……」



手首に付けられた結束バンド。

外そうともがいてみたけど、手首が擦れてもう凄く痛い。





『あ、そうだ……呼べば来るかな』





ウチはある事を思い付いて、周りを見渡した。

丁度良く、換気口があったのでそちらを向いた。



『おーい、誰か居るー？』

「……な、何をしているんですか？」



お姉さんが後ろから尋ねて来る。

そりゃあそうだ。

お姉さんからしたらウチの行動は可笑しなものだろうからね。



『まぁ見ててよ。こう云う所に良く居るからさ』

「居る？ 一体何が……」



すると、呼び掛けた換気口の中からカタカタ音がした。





《――呼んだか？》





顔を出したのは、一匹の大き目の鼠だった。



《何だ、こんな所で何やってんだよ、A》



やっぱりウチの名前を知っている。

ホント何で知ってんの。

全く分かんないけど、来てくれて良かった。



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