番外 学校へ行こう ページ50
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――ヨコハマのとある学校にて。
教室に入って来た先生。
そしてその後ろに続く一人の女子生徒。
「では、自己紹介をお願いします」
『……だ、太宰、Aです。宜しくお願いします……』
少女――太宰Aは、不服そうにそう名乗った。
転校生の太宰A――只今、武装探偵社員として潜入捜査中である。
そして、同じく潜入捜査をしている者が居た。
「吉岡先生がお休みの間、代理で数学を担当する事になった、国木田独歩だ……って、人が自己紹介している時点で居眠りをするなっ! 転校生っ!」
『あだっ! 暴力反対、眼鏡先生っ!』
「国木田先生と呼べっ!」
「おや? 授業をサボって保健室に来るなんて、いけない子だなぁ、Aちゃん」
『……木乃伊の不審者がいる。早速先生に報告――』
「待ち給え。同じ苗字なんだから仲良くしよう」
『くじ引いたら包帯さんの名前だっただけだよっ!』
しかし、潜入していたのは、探偵社だけではなかった。
「おいそこの餓鬼、ちょっと面貸せ」
『何で居るの? 帽子(無し)さん』
「五月蝿ぇよ。さっさと来いオラ」
『と云うか、えっ? 何で中等部の制ぶぐっ!!』
「それ以上口開いたら握り潰すぞ」
「やぁA君」
『ぎゃあっ! 何で居るのっ首領の人っ!』
「初等部の臨時保険医で来たのだよ」
『え……変た――』
「ん?」
『ナ、ナンデモナイ、デス……』
「ちょっとリンタロウッ! Aに意地悪しないでよっ! バカッ! 変態ッ!」
「ごめんよ〜エリスちゃんっ!! 初等部の制服、似合ってるよ!」
「リンタロウに云われても嬉しくないわっ! 行こ、Aッ」
「エリスちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
『えぇ……帰りたい』
かくして、波乱の潜入捜査の幕開けとなったのだった――。
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『――はっ! ……何だ、夢か』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
――「野良猫娘」シリーズ、続編へっ!!
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夜廻(プロフ) - 続編待ってました!無理しないで、頑張って下さい!!!! (2018年3月25日 18時) (レス) id: 44c5ec9c50 (このIDを非表示/違反報告)
ノア@情緒不安定(プロフ) - ちぃちゃんの性格が好き。 (2018年3月17日 16時) (レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
高杉アヤ(プロフ) - 何この作者神かよ女神かよ!!(←羨まし過ぎて逆に尊敬してる奴) (2018年2月19日 21時) (レス) id: bdc5f38589 (このIDを非表示/違反報告)
sakaruma1031(プロフ) - とても、面白いです。続きが気になります! (2018年2月18日 11時) (レス) id: 7de756cf73 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - やつがれえええええ!良くやった!ひぐっちゃんおめでとう! (2018年2月7日 19時) (レス) id: 71a49373db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年1月19日 23時