【文スト】噂の野良猫娘 ２

事情聴取 ページ39

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改めて、４人は有泉智里の病室を訪ねた。



「いらっしゃ〜い、Aちゃん。それと素敵な殿方〜」



ベッドに腰掛けた有泉が出迎えてた。

先程の白衣の代わりに、カーディガンを着ていた。



「酷いのよ〜さっきの看護師さん。もう今日は部屋から出ちゃ駄目って〜」

『そりゃあ怒られるよ』



呆れた風にAが云った。



「それより、病院の火事の事聞きたいんだっけ？」

『うん。あの日、何か変わった事なかった？』



Aが尋ねると、うーんと考える様に目を瞑る有泉。



「あの日かぁ〜……久し振りに夜更かしをしていたわね」

『夜更かしって、皆で？』



「私とぉ〜……職員のタカちゃん……んふっ！」



何故か頬を赤らめて照れる有泉。



『何時くらいまで起きてたの？』

「えーっと……11時くらいまで広間に居て、それから私の部屋でタカちゃんと……あっ」



そこまで云って、有泉が口元に人差し指を当てた。





「此処から先のお話は、Aちゃんが大人になってか〜らっ！」

「「っ！！」」

「あらら」



国木田と敦は、顔を赤らめて俯いてしまった。

有泉の言葉を察した太宰は呆れた声を出した。





『？ タカちゃんと部屋で何してたの？』





Aは一人だけ分からず首を傾げて尋ねる。





「聞くな小娘っ！！」

『わっ！ 如何したの眼鏡さん、顔怖いよ』



「所謂、大人のプロレスかしら？」



「智里さん黙って下さいっ！！」

『え、何でプロレス？ そんなに暴れたら眠れないじゃん』



「『今夜は寝かせないよ』ってタカちゃんが――」



「はぁーい、そこまでー。Aちゃん、ちょっと自販機行って飲み物買って来てくれないかい？」

『え、何でウチ？』

「良いから良いから、はいお金」

「おい太宰、それは俺の財布ではないかっ！」



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