【文スト】噂の野良猫娘 ２

探偵見習い ページ28

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包帯さんと眼鏡さんから昨日の事について話して貰った。



確かにウチは胸を撃たれ、瀕死の重傷だった。

しかし、与謝野先生の異能力で綺麗に治療して貰ったので、ウチは死なずに済んだそうだ。



それから、ウチの異能力について。

如何やらウチの異能力は結構厄介だと云う事が判明した。

無意識に異能力が発動して暴走してしまったらしい。

それは包帯さんの異能力で止めてくれたので、大事には至らなかったそうだ。



あと、ウチは夢遊病って云う病気らしい。

眠っている間に歩き回って居たと云う。

ソファーで寝て居たり、社長室で寝て居たりしたのは、妖精の仕業じゃなかったんだねぇ……。





残念な事に、全部意識が無い間に起こった事で、全く覚えが無い。





『もの凄い迷惑掛けてんじゃん、ウチ……』





頭を抱えて項垂れる。

完全にルール其の一破ってるじゃん。

出禁にされる。



と云うか、マジで此処に居たら不味いんじゃないかなぁ？

いっその事、此処から出て行った方が良いのかもしれない。





そんな事を考えていると、突然頭を叩かれた。





『いったぁ〜……』

「馬鹿な事を考えるな」



何時の間にか、後ろに名探偵が立って居た。



戻って来てたんだね。

と云うか、叩かれた頭が地味に痛い。



「そんな事、この探偵社では日常茶飯事だ。今更問題児が一人増えた所で痛くも痒くもない」

『問題児って……』



まぁ事実ではあるが、問題児と云われるとちょっとショック。



「それに、君は探偵社員になるんだから、勝手に出て行かないでよね！」

『うん……』









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――うん？ 今なんて？



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