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太宰Side
Aちゃんにこっそり取り付けていた発信機のお陰で、居場所はすぐに判明した。
私と国木田君、敦君で港にあるコンテナ置き場へ駆け付けた。
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「な、何だあれはっ!?」
見えた光景に国木田君が声を上げた。
血だらけになって倒れる男達。
破壊されたコンテナの残骸。
三つの頭を持った異形の獣。
しかも、その獣と対峙しているのは、ポートマフィアの芥川君だった。
何度も攻撃を繰り返しているが、相手が再生する所為で苦戦している様だ。
その離れた所に、芥川君の部下が座り込んでいた。
腕には血だらけのAちゃんを抱えて。
「――【独歩吟客】」
国木田君は手帳を取り出し、閃光榴弾を出現させた。
それを敦君に渡し、力一杯向こうへ投げた。
突然の光に怯み、皆が目を瞑っている隙に、私はAちゃんの所へ駆け寄った。
夥しい血を流し、苦しそうに息をしているAちゃんを見て息を飲む。
それに、体中に赤黒い痣が広がっていた。
これではまるで、中也の「汚濁」形態と同じではないか。
このままではAちゃんの身が持たない。
私はすぐに彼女に触れた。
「――【人間失格】」
異能を発動させると、体中に浮かんでいた痣が消えた。
Aちゃんの息も少しずつ落ち着いて行く。
《ガァァァァァァッ!!》
すると、芥川君と戦っていた獣が、突然吠えて動きを止めた。
その隙に黒獣が走り、獣の体を切り刻んだ。
今度は再生する事なく、バラバラになった体はそのまま砂の様に崩れて消えた。
「探偵社っ!」
「……太宰さん」
マフィア二人は私達の登場に驚いていた。
国木田君と敦君もすぐに駆け寄って来た。
「っ! Aッ!」
「敦君、すぐに与謝野先生の所へ。君が走った方が速い」
「わ、分かりましたっ!」
敦君はすぐにAちゃんを背負った。
一瞬、芥川君の方へ視線を向けたがすぐに逸らし、虎の脚で走り去った。
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夜廻(プロフ) - 続編待ってました!無理しないで、頑張って下さい!!!! (2018年3月25日 18時) (レス) id: 44c5ec9c50 (このIDを非表示/違反報告)
ノア@情緒不安定(プロフ) - ちぃちゃんの性格が好き。 (2018年3月17日 16時) (レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
高杉アヤ(プロフ) - 何この作者神かよ女神かよ!!(←羨まし過ぎて逆に尊敬してる奴) (2018年2月19日 21時) (レス) id: bdc5f38589 (このIDを非表示/違反報告)
sakaruma1031(プロフ) - とても、面白いです。続きが気になります! (2018年2月18日 11時) (レス) id: 7de756cf73 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - やつがれえええええ!良くやった!ひぐっちゃんおめでとう! (2018年2月7日 19時) (レス) id: 71a49373db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年1月19日 23時