向けられた殺意 ページ26
.
※痛い表現あり
※気持ち悪い表現あり
――――――――――――――――――――――――――――――
悠仁Side
「っ……A、何してっ」
『……』
掌に刺さった千枚通しが引き抜かれ、今後は俺の目を狙って刺そうとする。
千枚通しを叩き落とし、Aの手首を掴んで投げた。
宙を舞ったAは、態勢を整えて地面に着地した。
『死んでよお兄ちゃん……お願いだから』
虚ろな目をしたAが、今度はナイフを取り出して言った。
「A、どうしたんだよっ！？」
Aはナイフを構えて突っ込んで来た。
振り回すナイフを避けながら呼び掛けても何の返答がない。
明らかに様子がおかしい。
俺は避けた拍子に、Aの腕を掴んで正面を向かせる。
「Aっ！ しっかりしろっ！」
『やらないと……殺さないと……死んで、死んで……』
うわ言の様に呟きながら、尚も暴れようとする。
その時、Aの言葉と一緒に音が聞こえて来た。
キチキチと何かが蠢く音。
一体何処から……。
『【死ネ、虎杖悠仁】』
「っ！」
Aの口から、百足の様な呪霊が覗いていた。
それに一瞬怯んでしまい、緩んで拘束から逃れAがナイフを振るった。
俺の胸辺りの制服が真一文字に切り裂かれた。
距離を置いてAを見ると、口から呪霊がズルズルと這い出て来た。
【キャハハハッ！！ 死ネ死ネ】
「てめぇっ！！ Aに何してんだっ！！」
俺が近付こうとすると、呪霊は再びAの口へと逃げ帰ってしまった。
Aが再びナイフを構えると、突然自分の腕に突き刺した。
踏み出した足を止めた。
二の腕を深く刺したナイフが抜かれて、血がボタボタと地面に落ちて行く。
すると、ナイフがAの首に当てられた。
「止めろっ！！」
俺は叫んでAへ飛び付いた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 338人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かさ(プロフ) - 番外編も大好きですぅうう！！ (2022年7月2日 12時) (
レス) @page39 id: 82f5c86142 (このIDを非表示/違反報告)
ケコ - 大好きです！！！！！ (2022年6月20日 1時) (レス) @page19 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
パルフェ - ネコパフェさんいつもリクエスト聞いてくれてありがとうございます (2021年7月14日 20時) (レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
パルフェ - うーん悩みますね五条先生と一緒に捕えられて封印するときは別々ですかねちなみに渋谷のハロウィンで封印されてるところがいいんですけどお願いしてもいいですか？ (2021年7月14日 20時) (レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - パルフェさん» リクエストありがとうございます。この場合、五条さんと一緒？ それとも別の場所でですかね？ (2021年7月11日 22時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2021年6月19日 23時
