【銀魂】毒舌娘、問題を撒く

嫌な予感は大体当たる ページ39

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最近、何やら胸騒ぎがする。

何かムカムカ的な吐き気……いや、断じて胸焼けではない。

何か良からぬ事が起きようとしているのではないか、そんな予感がしてならないのである。





『どうなんでしょうか？』



「いやぁ……私に聞かれてもねぇ」





お昼ご飯に北斗心軒に立ち寄り、店長幾松さんに私の胸の内を打ち明けた。





『この、言い知れぬ不安をどうぶちまければ良いのでしょうか？』



「お願いだから、さっき食ったラーメンもぶちまけないでおくれよ」



『幾松さん、私は何も吐き気を訴えている訳ではないですよ』





私が言い知れぬ不安に悩んでいるというのに、傍からはそうは見えないらしい。

チキショー、もっと表情豊かな顔であれば。

というか、そんな事を今後悔してもしょうがない。





「あんたさ、何かストレス抱えてんじゃないのかい？」



『ストレス？』



「それを解消すれば、不安も悩みも吹っ切れるんじゃない？」





私のストレスの元凶は一体何だろう。

そんな事、考えるまでもなかった。

店の入り口が開いて、件のストレスの元凶の一つが現れた。





「邪魔をする。幾松殿、蕎麦を頼む」



「あいよ」



「お？ A殿。奇遇だな」



『…………はぁ〜』





私はテーブルに項垂れた。





「どうしたんんだ？ 何か悩み事でもあるのか？ 良ければこの俺が相談に乗ってやろう。何でもぶちまけるが良い」





自信たっぷりに胸を張る桂さんを一瞥し、私は目を逸らした。





『……幾松さん』


「何だい？」



『ストレスって、やっぱり思い切り殴る方が解消されますかね？』



「流血沙汰だけは、よしておくれよ」



『じゃあ髪の毛引き千切るくらいなら問題ないかな、うんきっとそうだ』



「え？ ちょっとA殿？ 突然何っ――いっだだだっ！？」





ストレスは、元も断たねば一生解消出来ないのかもしれない。





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