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『あのー、結局真選組の屯所に向かってるんですが? 帰って良いですよね?』
「あの野郎共から救ってやったんだから寧ろ感謝しろ。土下座して崇め奉れ。そしてカレーを献上しろ」
『最後のただのアンタの欲望だろ! どんだけカレーに執着してんの!?』
と言うか、いい加減腕を放して欲しいんだけど。
そろそろ掴まれた所が痺れて来たんだけど。
「連中には関わるな。面倒にしかならねぇぞ」
『何を今更。アンタ等と関わってる時点で既に面倒しかなって――っだだだだっ腕折れるってぇっ!!』
更に強く握られた腕がミシミシと悲鳴を上げた。
「素直に言う事聞いとけ馬鹿女。腕一本折らねぇと分からねぇか?」
『突然理不尽に暴力されて理解しろとか不器用ってレベルじゃないぞコラッ! 高〇健さんだってもっと器用だわっ! ちゃんと説明して貰わないと分かりませんよ!』
そう言うと沖田さんは私から手を放して、面倒臭そうに説明を始めた。
「俺等と違ってあちらさんは権力も財力もエリート様だからな。下手に関われば良い様に利用されて、知らねぇ間に濡れ衣を着せられてしょっ引かれる……それくらい平気でやる奴等なんだよ」
『警察組織の闇が垣間見えたんだけど。成程ね。田舎育ちの真選組とはそりが合わないって訳ですか』
「前にちょっと色々遭ったんでィ。街中でバッタリ会ったりしたら殺し合いが始まるぞ」
『アンタ等警察じゃなくて、極道か何かだったっけ?』
田舎育ちとかエリートとかもう関係なくみんな治安悪過ぎだろ。
「つーか、何でお前ぇはあの女と知り合いなんでィ」
『いや、何かお腹空かしてたからドーナツあげた』
「何とんでもねぇ狂犬手懐けてんだお前ぇは」
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S(プロフ) - うわぁぁぁぁぁリク採用ありがとうございます!!!!泣 (6月28日 16時) (レス) @page43 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新うれしいです! (6月7日 17時) (レス) id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 1日で全シリーズ読んじゃうくらい面白いです!更新からずいぶん経ちますが、続き楽しみにしてます! (6月3日 21時) (レス) @page38 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 面白いです!更新うれしいです^_^ (2021年10月26日 1時) (レス) @page21 id: 0ae16f7ca1 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - みもりさん» んー……今のところオチは考えていません。が、誰ルート寄りで恋愛もののリクエストとかあれば書くかもしれない。 (2021年8月1日 15時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2021年7月24日 23時