【銀魂】毒舌娘、問題を撒く

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『……そんなに心配していただなんて意外です』



「当たり前だろう。怪我の手当てをして貰い匿ってくれた一宿一飯の恩もある。俺と関わったことで迷惑を掛けているのだ、心配くらいする」



『その自覚はあるのに余計事態を悪化させているのは誰だコラ』



「それは、その……済まないと思っている」



『……まぁ今回は海から回収して貰ったし、ラーメン奢って貰ったので、それについてはもう良いですよ。今更どうこうしても変わらないと思うし』



「A殿……俺が言うのもなんだが、今後は攘夷の者に関わらない様にしてくれ」



『ホントどの口が言うんだか』



「特にあの高杉ら鬼兵隊とは……奴らは俺たちとは違い、春雨とも手を組んでいる」



『春雨？』





食べ物？ と首を傾げたら桂さんが説明してくれた。





宇宙海賊「春雨」――天人で結成された宇宙海賊団で、銀河系最大の犯罪シンジケート。

非合法はクスリを主な収入源としており、地球でも密売を行っているとんでもない集団らしい。





その説明を聞きながら、夜兎である神威さんと阿伏兎さんを思い浮かべた。

そう、あの人達がその春雨であり、神威さんはその中の師団長だったりで……。





……私、良く生きてたな。





地球生まれ地球育ちのパンピーな私が、銀河を超えてとんでもない人に関わってしまった。

まぁ、それは今更の話だけどね。

何せ既にその妹さんとは友達なのだから。





『そんな危険人物と今後関わろうなんて私も物好きじゃないので安心して下さい』



「本当に気を付けるんだぞA殿。そうだ、何か遭った時の為に俺の連絡先を特別に教え――」



『言ってる傍から関わろうとすんなテロリスト』





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