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「頼みがあるッスけど」





お姉さんが改まって私に頼みを言って来た。

相変わらず湿気だらけの気候で、今回もお姉さんが寝る部屋に洗濯物を干している時だった。





『どうしたんですか? 改まって。まだ退院はダメですよ? 熱は下がりましたが、傷がまだ癒えてませんから』



「違うッス。……上司に連絡を入れたいんス」



『あ、成程』





お姉さんが来て早5日が経った。

いつまでも音信不通も、お姉さんの仕事仲間が心配するだろう。





私は洗濯籠に入っている風呂敷から、お姉さんの携帯電話を取り出した。

画面が真っ暗なので、電源が入ってないみたいだ。

私はそれをお姉さんに手渡すと、お姉さんは早速電源を入れた。





『無断欠勤とか規則とか厳しい所なんですか?』



「そうッスねぇ……ヘマしたら死ぬッスね。つーか殺されるッスね、上司に」



『鬼ですね。それにしては身なりは自由なんですねぇ……何でもないです』



「何ッスかその目? 何か文句でもあるッスか?」



『いやだって、金髪だしミニスカでへそ出しの派手な着物だし……あ、もしかしてそういうお店の人ですか? キャバクラとか?』



「違ぇよ! 見た目で人の職業決めんな!」





――トゥルルルルルルル〜、トゥルルルルルルル〜





突然、お姉さんの携帯が鳴り出した。

仕事場の上司から電話だろうか、慌ててお姉さんが出る。

あまり話を聞くのも悪いと思い、私は部屋と出ようと立ち上がる。





「はい! ……すいませんッス先輩、ちょっと怪我を……えっ、今からッスか!? いや、別に、問題はないッスけど……いっ!!」





そう言って、何を思ったのか、お姉さんは立ち上がろうとした。

まだ傷が痛むらしく、脇腹を押さえて布団に座り込んだ。





『ちょっとお姉さん! 何やってんですか!』





思わず私はお姉さんの傍に近寄る。





「大丈夫ッスよ、これくらい。それよりも、もう帰らないといけなくなったッス」



『はぁ!? ダメだってさっき言ったばっかですよね?』



「今すぐ戻らなくなったんだから、仕方ないッスよ」



『仕方ないじゃないですよ! ちょっと貸してください』



「えっ! わっ何すんスかっ!! いっ! ま、待つッス、ちょっとォォォ!!」





私はお姉さんの手から携帯をもぎ取って、

お姉さんが立てないことをいいことに、部屋の隅まで行く。





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ネコぱふぇ(プロフ) - K・k‥Aさん» 見ました。それのガッツリパロになります。 (2021年3月3日 11時) (レス) id: 193cb846f2 (このIDを非表示/違反報告)
K・k‥A(プロフ) - もしかしなくてもコナンVSルパン三世見た事ありますか? (2021年3月3日 1時) (レス) id: b70ec54c6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2021年2月28日 14時

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