【銀魂】毒舌娘、不運に泣く

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ひとまず公園まで逃げて来た私たちは、ベンチに座って落ち着いた。

私のそっくりさんは、菊乃さんという名前なそうな。





それにしても……。





『……似てますねぇ。ホント』



「そうだな。私もびっくりした」





言葉遣いからして逞しい人の様だ。

さっきも私と一緒に、変態を投げ飛ばしていたし。

まぁ、人のことを言えたものではないですが。





『ところで、菊乃さん。ストーカーされているのに、外出なんかしたら――』



「あぁ、あれは嘘だ」



『えぇ！？ 嘘ォ！？』



「本当は、家出だ」



『家出…………と、言うことはっ！』



「投げた男は、私のボディーガードだ」





やっちまったぁぁぁ！！

知らずとは言え、やっちまったぁぁぁ！！





『……あの、すいませんでした』



「気にするな。あぁでも言わなければ屋敷に戻されていた」



『何で家出なんか……まぁ、お家の事情はそれぞれでしょうが……どうするんですか？ これから』



「当分は屋敷に帰らない」



『ですよねぇ〜』



「そこで提案なのだが」





そういって菊乃さんはズイッと迫ってきた。





「私と、代わってくれ」



『……はいっ！？』





言うや否や、私をしっかり掴んでトイレへと引っ張っていく。

まるで、かつ上げだ。





『うへっ！？ ちょっと待ってぇぇぇ！！』



「うるさい！ 脱がせられないだろ！」



『脱ぐかぁぁぁ！！ 何だかいかがわしいことになってるぅぅぅ！！』









「ほう……胸は私の方が――」



『黙らっしゃい！！』





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