【銀魂】毒舌娘、不運に泣く

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『へ、へ……へっくせくっしょん！！』





麻倉Aです。

今ちょうど盛大にくしゃみをしたところです。





どこかで誰かが私のことを噂しているに違いない。

けしからん！ 誰だコノヤロー！！





と、まぁこんな感じに道を歩いていた時なのです。

ちょうど角を曲がったら、





『ぐへっ！！』



「いたっ！！」





運命の出会いと言いたい所だが、全然嬉しくない。





私は仰向けに倒れ、ぶつかってきた人は私にのしかかった。





『いったたたぁ……一体何がぁ？』



「す、すまない！ そちこそ大丈夫か……え？」



『あっ……？』





なんとびっくり。

まるで鏡を見ているようです。

違うところを言えば、私より綺麗な着物を着ていること。





びっくりしていると、そっくりさんが走って来た方から、いかつい男が走って来た。





「は、放せっ！」



「まったく、世話を焼かせないでくれ！」



「うるさい！ 私の好きにさせろ！」





なんだかややこしいことになっている。

すると、そっくりさんが私の方を見た。

むむむっ……いやな予感。





「頼む！ 助けてくれ！」



『はい！？ え、いやぁ〜この状況、どうなってるんですかぁ？』



「この男！ 私にずっと付きまとっているストーカーなんだ！」



「ちょっ！ 何を言って！！」



『みなさ〜〜〜ん！ この人ストーカーなんですってぇぇ！！ か弱い女の人を困らせている変態なんですってぇぇ！！』





周りの通行人が立ち止まって男を見る。

凄い白い目で。





「お、お前ぇぇぇ！ 何言って……ち、違う！ 俺はただ……」





気を一瞬許した男はそっくりさんを放した。





「『隙あり！！』」





そして私はそっくりさんと、男を掴んで投げ飛ばした。





「ぐわぁ！！」





男はそのままのびてしまった。





『今のうち！』



「はい！」





そして、私たちは逃げました。

やっぱりややこしいことになりました。

また、どっかの誰かさんにどやされる……。





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