名前 ページ33
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「お、織田作？ いや……これはだね？」
太宰が言い訳を云おうとするが、先に織田作が口を開いた。
「……初対面でお互い敵視していたから少し心配だったが、そうでもない様だな」
「『……ん？』」
「俺が居ない間に、二人が仲良く成ったみたいで安心した」
「『……』」
この時、太宰と少女は同じ考えが頭に浮かんでいた。
――あれの、何処を、如何見て、私達が仲良しに見えたのっ！？
しかし二人は、織田作の言葉を否定する事は出来なかった。
――そんなホッとした顔をされたら、否定するにも出来ないじゃないかっ！！
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「ところで織田作、手続きは終わったの？」
「あぁいや……俺もうっかりしていたのだが――」
太宰に云われ、織田作が頭を搔きながら少女を見た。
「手続きの際、君の名前を聞かれたのだが……
……よく考えたら、俺はまだ君の名前を聞いていなかった」
『……あ』
少女も「そうだった」と云う風に声を上げた。
『私も、お兄さんの名前を聞いていませんでした』
「お互いに自己紹介なんてしていないしな」
「……君達、今更なの？」
二人を交互に見て、太宰が呆れて溜息を吐いた。
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「改めて、俺は織田作之助。友人からは“織田作”と呼ばれている。好きな様に呼んでくれて構わない。
こっちが――」
織田作が太宰の方を見た。
「(私も紹介するのか……)私は太宰――太宰治だ。よろしく頼むよ、おチビさん」
挑発的に少女を見下ろした太宰。
少女は一瞬ムッとして太宰を見上げるが、すぐに目を反らして織田作に向き直った。
『私の名前は、Aです。名字は孤児院に居た頃からありません。ただのAです』
「そうか……漸く名前が知れたな。
これからよろしく、A」
『……はい！』
織田作に名前を呼ばれ、嬉しそうにAは返事をした。
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ネコぱふぇ(プロフ) - 名無し28935号さん» ご名答！ 勝手に拝借しましたぁ('Д')ﾊﾊﾊ (2018年1月24日 1時) (
レス) id: 20fe41653a (このIDを非表示/違反報告)
名無し28935号(プロフ) - 竹一って人間失格の耳だれの男の子ですよね！！！！！！！！！！！(違ったらすいません) (2018年1月24日 0時) (レス) id: 8c7fb5ba75 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - なーさんさん» ご指摘の部分はちょっと加えて修正済みです。応援ありがとうございます！ (2017年12月26日 1時) (レス) id: 20fe41653a (このIDを非表示/違反報告)
なーさん - ネコぱふぇさん» いえいえ(汗)これからも楽しみにしておりますので頑張ってください！応援しています(*´ｰ`*) (2017年12月26日 0時) (レス) id: addadc6628 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - なーさんさん» ぐふぅ……ホントだ勉強不足で済みません(/ω＼)ご指摘感謝します！これからも頑張ります！ (2017年12月25日 21時) (レス) id: 20fe41653a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2017年12月4日 0時
