【呪術廻戦】妹も頑張る２

たくましい妹 ページ10

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解剖室にて、五条と伊地知が話をしていた。





「犯人捜しも面倒だ。いっそのこと上の連中――――全員殺してしまおうか」



「っ！」



「随分と感情的だな」





そこへ家入が入って来た。





「お疲れ様です。家入さん」



「彼のこと、随分とお気に入りだったんだな」



「僕は何時だって生徒思いのナイスガイさ」



「あまり伊地知を虐めるな。私達と上の間で苦労してるんだ」



「男の苦労なんて興味ねぇっつうの」



「そうか……で、これが――宿儺の器か」





布を取り払い、悠仁の体を見つめる家入。





「好きにバラして良いよね？」



「しっかり役立てろよ」



「役立てるよ」





誰に言ってんの？ と家入は五条を振り返る。





「それに、それはもう妹の方に言われたよ」



「Aは？」



「仮眠室。緊張の糸が切れたんだろう。熱も出ていたから休ませた」



「そうか……」





五条はガシガシと頭を掻いて少し俯く。





「お前が考えているよりもあの子はしっかりしているよ。解剖後の葬儀の事を聞いて来たくらいだ」



「ただ単に、無理して気丈に振舞っている感じだけどね」



「何故か醤油の種類を聞かれたんだが」



「あ、大丈夫そうだね。つうかあれマジだったんだ……」





流石の五条も引くレベルだったらしく、口元を変に歪ませていた。





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