地雷案件 ページ31
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「でもホント、案外元気そうで良かったわよ」
自己紹介を終え、みんなで座って休憩中に話をする。
『ご心配をお掛けしました』
「最近全然見ないが、ずっと先生の所なのか?」
『はい、呪力のコントロールで色々教えて貰ってます』
「あの馬鹿と二人切って……」
「大変だな」
『いえ、二人というより三人で……』
「三人?」
そこでAは固まる。
(そうだ、お兄ちゃんが生きている事は内緒だった)
内心だらだらと冷や汗を流しながら言い訳を絞り出そうとする。
「三人って」
『えっと、硝子さんとか伊地知さんともご一緒してますので。それに五条先生も任務で出掛ける事もあるので、ずっと二人切りと言うわけではないです』
「あぁ成程」
どうにか誤魔化せたので、内心ほっと胸を撫で下ろす。
『この後も訓練を見てくれる約束なんです』
「あぁ、だからジャージなのね」
みんなの視線はAに集まった。
「つうか、そのジャージぶかぶかだな」
『あ、これは仙台の中学のもので……』
そこで伏黒と釘崎含め、二年達も察した。
((あ、このジャージ、兄貴のおさがりか))
((この話題地雷だったわ))
やらかした、と伏黒たちは俯いたり、空を仰いだ。
『あ、私そろそろ先生の所に戻ります。特訓頑張ってください!』
立ち上がってエールを送るA。
そんな姿に、釘崎が何か込み上げて来るものがあったのか、勢い良く立ち上がって、肩を掴んだ。
「アンタも頑張りなさいよっ!」
『え、は、はい!』
「あと、今度女子だけで出掛けるわよ! パジャマパーティーもするからね! ねぇ真希さんっ!」
「まぁ、息抜きには丁度良いんじゃないか」
「えぇ〜女子だけでとか狡いなぁ〜、俺等も混ぜろよ、なぁ恵」
「いや、俺は別に」
「ツナツナ」
「野郎は入って来んな。空気読め」
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愛菜(プロフ) - 脹相大好きなので妹ちゃんとの絡みが待ち遠しいです…!! (2021年3月31日 4時) (レス) id: 6adb5175f1 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すっごい面白かったです!更新頑張ってください!! (2021年3月16日 23時) (レス) id: eb3104731e (このIDを非表示/違反報告)
ムスビ - 最後まで描き続けてください誤字てしまったので書き直しました (2021年3月12日 10時) (レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
ムスビ - この小説は最後まで続けて欲しいですだから絶対かかったきてください応援しています (2021年3月12日 10時) (レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - ムスビさん» 嬉しいコメントありがとうございます! 頑張ります! (2021年3月11日 22時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2021年1月27日 23時