【呪術廻戦】妹も頑張る２

番外　匂い ページ32

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「おうA、丁度良い所に」





1、2年生が集まっている所を通り掛かったAは、真希に手招きされ近付く。





「こいつの臭い嗅いでみろ」



『嗅ぐ？』





真希が顎で示す先にはパンダが項垂れ地面に突っ伏していた。





『パンダさん、どうしたんですか？』



「聞いてくれA〜、真希が酷いんだ。俺を虐める〜」



「誤解を招く言い方止めろ」





かくかくしかじか、パンダが事情を説明した。





パンダの体が臭うのに風呂へ入らないという。

しかし、汗もかかない呪骸である為、風呂に入る必要が無い。

毎日ファブっているので臭くない、とパンダ本人は言う。

真希に言われて、1年の伏黒、釘崎が臭いをチェックしたらしい。





『どうだったんですか？』



「別に臭くなかった。強いて言うなら、お日様の匂いって感じだな」



『お日様の匂いですか』



((お日様……))





伏黒が言うと、真希と釘崎の視線が彼に集まる。





それを聞いてAは、地面に突っ伏すパンダに近付いて、





『パンダさん、失礼します』









――ボフッ









パンダの背中に倒れ込んだ。

Aの行動に一同目を丸くさせた。





腕を動かして肌触りを確認しながら、顔を埋めスンスンと匂いを嗅ぐ。





『ん〜……ホントだ。干したお布団みたいなお日様の匂いですね。やっぱり肌触りも最高〜』









「大胆過ぎるわよこの子」



「こいつ偶にこういう所あるよな」



「俺、このまま布団になっても良いかも」



「Aそいつから離れろ」



「干した布団みたくぶっ叩くから」



「酷くね1年」





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