【呪術廻戦】妹も頑張る２

兄の修行 ページ18

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手に持つ呪骸を見ると、また鼻提灯を出して鼾を掻いていた。





『眠っちゃいましたよ？』



「Aの場合、持っているだけで呪骸に呪力が流れてしまうからね。だからこの訓練に適さない」



『あぁ、だから訓練内容が別なんですね』



「さっきも言った通り、ここには色んな映画が揃ってるから。ドキドキ、ハラハラ、ワックワク、泣けて笑えて胸糞悪くなれる」





兄の訓練は、この呪骸を起こさず映画を１本無傷で見通す事。





「これがどんな感情下でも一定の呪力出力を保つ訓練。多過ぎても少な過ぎても駄目だよ」





私は兄に呪骸を渡してみる。

私から離れた瞬間、目を覚ました呪骸が暴れた。

少しすると目を瞑って眠った。

兄が気を緩めると、目を覚まして暴れようとする。





「んん、結構難しい……」



「今は悠仁でも出せる程度の微弱な呪力に設定してあるけど、徐々に大きな出力を要求して来るから、常に気を抜かないようにね」



「抜きたくても抜けねぇよ、これじゃ」



「何から見る？ これなんてお薦めだよ。ヒロインがムカつくんだけど最後派手に死ぬの」



「すんげぇネタバレ。そうだな、最初はアクション……うぅっ！！」



『お兄ちゃんっ！？』



「んもうっ！」



「はい、イライラしても呪力は一定」





兄の訓練は、それなりに苦労しそうである。





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