呪いと呪物 ページ6
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「あの、喪中なんすけど」
「悪いが時間が無い。お前が持っている呪物はとても危険な物だ。今すぐ俺に渡せ」
『じゅぶつ？』
聞き慣れない単語に首を傾げると、伏黒さんはケータイを取り出して写真を見せた。
四角い木箱に、ぐるぐるとお札が巻かれた物が入っていた。
「……あーはいはい、拾ったわ」
『えぇっ！？ やだお兄ちゃん、見るからにヤバそうな奴じゃん』
「俺は別に良いけどさ、先輩らが気に入ってんだよね」
オカ研の先輩だろうか。
いかにもオカルト好きが興味を向けそうだ。
「危険ってどういうことよ？」
伏黒さん曰く、
日本国内の不可解な死者や行方不明者は、
年平均1万人を超える原因のほとんどが「呪い」だとう言う。
まさにオカルト的な話だ。
「お前が信じるかどうかはどうでも良い。それが事実だ」
特に学校や病院には膨大な怨念が溜まり易い場所。
人間の負の感情が呪いの源になる。
その為、兄が通う高校にも魔除けとして呪物をひそかに置いて居たそうだ。
『……お兄ちゃん、それ持ち出しちゃったの？ 駄目でしょ』
「知らねぇよそんなの。つうか魔除けなら、むしろ有難いんじゃないの？」
「最後まで聞け」
魔除けとして置いて居る呪物というのも、より強い呪いであることに変わりない。
他の呪いを寄せ付けない為ではあるが、管理や封印が難しい。
年月とともに封印が緩み、逆に災いを寄せ付けてしまう存在になってしまう。
伏黒さんは、その呪物を回収して再度封印を施す為にここへ訪れたそうだ。
「お前が持っているのは、“特級”に分類される危険な物だ。人死にが出ない内に渡せ」
「いや、だから俺は良いんだって。先輩に言えよ」
そう言いながら、
兄はパーカーのポケットから写真で見た小さな木箱を出して、伏黒さんに投げ渡した。
伏黒さんは中を確認した途端、兄を掴んだ。
「中身はっ！？」
「だから先輩が持ってる、って……」
「……何だ？」
「そういや、今夜学校であれのお札剥がすって言ってた」
あっけらかんと話す兄に、思わず私は顔を引き攣らせた。
『……嘘でしょ』
「えっ？ もしかしてやばい？」
「……やばいなんてもんじゃない……」
――そいつ死ぬぞ。
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ムスビ - これからもアニメが完結するまで妹も頑張るを見ていきたいです更新頑張ってください応援しています (2021年3月11日 18時) (
レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
影の黒猫 - 一つ目の白猫…?もしかして芥見先生？ (2021年2月28日 12時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - ネコぱふぇさん» 細長い白猫の人形、、、一つ目、、、作者、、、うっ頭が！！ (2021年1月29日 16時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - さゆしゅんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます。今後ともよろしく！ (2021年1月17日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(プロフ) - うひょー！！最高過ぎですっ！//// 更新頑張って下さい！応援しています！ (2021年1月17日 1時) (レス) id: fbdec2ab15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2020年12月28日 0時
