大丈夫 ページ46
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『っ……！！』
一気に意識が覚醒して、私は飛び起きた。
周りを見渡せば寮の私の部屋。
自分の部屋だと分かった途端に、安心して深く息を吐いた。
時計を見れば、まだアラームが鳴るには早過ぎる時間。
体中を嫌な汗でべっとりしていた。
心臓がドクドクと早く鳴っている。
何か恐ろしい夢を見た。
そんな感覚が残っているのに、内容を全く憶えていない。
ただ、酷く首がヒリヒリと痛い。
ベッドから降りて洗面台に向かう。
鏡に映った自分の顔が、思ったより青白くてびっくりした。
汗だくの顔を洗って少しスッキリした。
また寝返そうとベッドへ向かおうとした時、ドンッドンッと強めにドアがノックされた。
こんな朝早く誰だろう。
鍵を開けてドアを開ければ、兄が立って居た。
『お兄ちゃん、どうし――わっ！？』
どうしたのか尋ねる前に、兄は私を勢い良く抱き締めた。
背中と後頭部に兄の手が回り肩付近に顔を押し付けられ、がっちり固定されて身動きが取れない。
何も言わず静かな兄に、私は少し困惑しながらそのまま暫く抱き締められる。
沈黙に堪えかねて、私は兄の背中に手を伸ばしてポンポンと軽く叩いた。
『怖い夢でも見た？』
小声で尋ねてみると、兄はぼそりと答えた。
「……分かんねぇけど、何か、Aが居なくて、すげぇ不安になって」
触れている部分から兄の鼓動が伝わる。
私が飛び起きた時の様に、鼓動が速い。
背中に回した手にじっとりと少し汗を感じた。
『居るよ私。何処にも行かないよ』
「……ぉぅ」
兄も怖い夢を見たのだろう。
安心させる為に、私も兄を抱き締めた。
本当の所、私も兄に抱き締められて少し安心した。
さっきまでの怖い感覚が消えていた。
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ムスビ - これからもアニメが完結するまで妹も頑張るを見ていきたいです更新頑張ってください応援しています (2021年3月11日 18時) (
レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
影の黒猫 - 一つ目の白猫…?もしかして芥見先生？ (2021年2月28日 12時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - ネコぱふぇさん» 細長い白猫の人形、、、一つ目、、、作者、、、うっ頭が！！ (2021年1月29日 16時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - さゆしゅんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます。今後ともよろしく！ (2021年1月17日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(プロフ) - うひょー！！最高過ぎですっ！//// 更新頑張って下さい！応援しています！ (2021年1月17日 1時) (レス) id: fbdec2ab15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2020年12月28日 0時
