【呪術廻戦】こっち来んな呪術師！

拒絶 ページ13

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「はぁ？ なる訳ねぇだろ」





俺は間髪入れずにそう答えた。





「でも、君は呪霊が視認出来て、呪力だって――」



『見えて祓えるから何？ 何で俺が呪術師なんかにならねぇといけねぇの？ 法律か何かで決まってんのか？』



「そうじゃないが、力があるならそれを人の役に立てて――」



『俺がそれする義理はねぇよ。話終わった？ なら帰る』





俺は二人に背を向けて歩き出した。





「須田、ちょっと待って」



『こっち来んな呪術師っ！ テメェらと関わり合いたくねぇんだよっ！』





そう吐き捨てて、俺は走り出した。









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走り去った須田が見えなくなっても、夏油は黙ってただぼうっと佇んでいた。





「傑、正直思った事言って良い？」



「……内容によるかな」



「今のお前、すっげぇキショかった。何の勧誘業者だよ」



「……」





オッエェーと舌を出した五条を、夏油は頬を引き攣らせて睨んだ。





「悟、お願いだから一発殴らせてくれないかい？ お金払うから」



「金なんて要らねぇし、何で殴られねぇといけない訳？ 今の10人見て10人同じ事言うぜ」





一触即発な雰囲気になったが、それはふっと止まった。





「須田がこっち(呪術界)に関わらなかったのも、やっぱりお婆さんが止めていたのかな」



「資料見ただろ。何時の時代も呪術師は腐れ外道が居んだよ。婆さんが嫌気が差して身を退いたのも分からなくもねぇし」





その呪術師の家系に生まれ落ちた瞬間から、壮絶な人生を歩むことを強いられていた一族。

当時呪術師だった須田の祖母は、そんな生き方に異議を唱え自ら関係を断ち行方を晦ました。





「……でも、やっぱり放っては置けないよ」





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