もし君がいなければ【青】

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「 はぁ〜なんでだろ、」


堀「 ん？」


「 …いや、」


堀「 恋する乙女は大変だねぇ 」



急に連絡が取れなくなった翔太くん
ふっかさんからは考える時間をあげて欲しいって



「 何を考える時間がいるんだろ 」


堀「 んー、何だろうねぇ 」


「 私、何かしちゃったのかな 」


堀「 さぁ？」


「 …未央奈ちゃんがドライでよかったよ 」


堀「 ふははっ！何！？笑 」


「 一緒に考えてくれるタイプの人だったら、永遠に答えにたどり着かなさそう 」




堀「 いや、あのさ、楽しいんだよね笑 」


「 は？」


堀「 Aの初恋、見守るの？笑 」


「 なっ…！」


堀「 あれ、違った？」


「 違くないけど… 」



未央奈ちゃんのいじわる



堀「 でもさ、恋だけに気を取られてる場合じゃないじゃん？」


「 そうだけど… 」


堀「 Aも！今後の事考えるのにいい時間なんじゃないの？いつまでもこんなことしてられる訳じゃないじゃん、私たち 」


「 …うん、」


堀「 頑張らなきゃ、戻れない 」


「 わかってる 」


堀「 わかってないよ！一緒に選抜戻りたいだけなのに！
…っ、ごめん、、」


「 いや、ごめん。…そうだよね、頭冷やす 」




元々は恋愛なんて許されない私たち
慎太郎たちも、そこをずっと心配してくれてたくらいだし




…目を閉じて色々思い出す


秋元先生に誘われて戻ったこの業界

久しぶりのドラマに緊張してたけど
それを解してくれたのは翔太くんだった


" お前すげえよ！"
" Aがいないと始まんないっしょ "
" CD出てない俺らがツアーってかっこいいじゃん "


あの時からずっと、私の心の支えだった
私は翔太くんに何が出来たのかな

邪魔しかしてない…そうだよ、邪魔じゃん




「 …っもう、やめる 」


堀「 いや、私そんなつもりで言ったわけじゃ！」


「 違う…違うのっ、未央奈ちゃん。もういいの 」


堀「 …後悔しない？」


「 うん、そもそも連絡取ってただけで何も始まってなかったんだよ、きっと 」


堀「 じゃあ、私と仕事が恋人ねっ 」


「 ふふっ笑 何それ 」


堀「 いいじゃん〜！」





翔太くんがまた私のことを迎えに来ようとしてるなんて知らなかったし、ふっかさんの言葉の意味をこの時の私は理解できなかったから

私はこの時この気持ちを封印したの

次に翔太くんに会うのは、何年も先のこと




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