浮気2 ページ2
荷物を大体まとめ終えた俺は、一度部屋を出てマンションの外へ。
「ごめん！待たせた赤葦！」
マンション前で、わざわざ車の外に出て待って居てくれている赤葦に声をかける。
彼は赤葦京治。
一つ下の大学時代の後輩。
「別に構いませんよ。 荷物他にもあります？ あるなら手伝いますけど」
「いや。大丈夫！ 大事な物はこれで全部！ 後は捨ててもらうわ！」
「そうですか。 ････やっぱり、俺も一緒に行きましょうか？」
160cmの俺の顔を見上げるように少し屈みながら、赤葦はお伺いをたててくる。
コイツは人の顔色をよく見てるし、気遣いも出来る。
本当に完璧な男だ。
アイツも、昔はそうだったのにな。
「いや。大丈夫！ ケジメは自分で付けたいから、一人で行ってくるわ！」
「････分かりました。 何かあったら、すぐに連絡して下さい」
「了解！」
180cm以上ある後輩の頭を撫でて、俺はもう一度マンション内へ。
さっきと同じ部屋へと入り、もう一度リビングへ。
そこには、血色の良くなった鉄朗が上裸で水を飲んでいた。
この様子から察するに、女は寝室で寝ているんだろう。
今すぐ蹴飛ばしに行ってやろうか？
何て心の中で毒を吐く。
だが、今は女よりも目の前の男が最優先だ。
「黒尾。」
静かなリビングに俺の声が響く。
一瞬驚いたように目を丸くした鉄朗だったが、すぐに何時も通りの軽い笑顔を浮かべる。
「お！A！来てたんなら声かけろよー。 てか、呼び方が可笑しいですけど、不機嫌なのかな？」
「取り込み中だったみたいだから声はかけなかった。 あと、別に不機嫌じゃない」
「いや、絶対不機嫌だろ。何時もなら乱入して暴言吐くのに？」
「･････」
悪びれもない言葉と態度。
最後の最後までムカつく奴だな。
「あのさ、黒尾」
これで終わり、
今日で終わり、
浮気をされるのも、
傷つけられるのも、
もう全部終わりだ。
「俺達、別れよう」
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黒輝 累(プロフ) - mikittyさん» 嬉しいです！！！高評価＆お気に入りありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (3月5日 19時) (
レス) id: 915107712a (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お気に入りと高評価しておきました！またの更新楽しみにしております！ (3月5日 16時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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