第2話 ページ9
入学式終了後
寝坊助の生徒が私を呼び止めた
面倒ですねぇ‥、なんて心の声はしまって、学園長室に招き入れれば女だと言う‥、‥女!?
ゆっくりとフードを脱いだ彼女の顔には大きな切り傷があった
女性には不似合いなその傷‥、と言っても男顔である彼女の顔に付けられたその傷はより端正な顔を引き立てているようにも見えた
ピンクブラウンの癖のある髪は後ろをちょこ、と縛っておりまだ若いと言うのに‥、それに女性だと言うのに!!
良い男感が溢れている
しかしこの顔、どこかで‥、‥じ、と目を見つめればその黒い目には少し違和感があった
そうだ、この顔
学「ああ!!もしや、レリック家の次男さんですか??」
ぽん、と手を叩けば彼女は分かりにくいが眉間に皺を寄せた
貴『‥、そう、ですね』
ふい、と目をそらした彼女に首をかしげながら、魔法で用意した紅茶を自分の前と彼女の前におく
それを1口、含んで喉を潤してから
学「いや、え、レリック家の次男では‥??女性なんですか??」
貴『えっと‥、まあ、‥、はい』
なにやら事情があるのか、彼女は目をそらしたまま気まずそうに頷く
学「女性と言われても貴方は闇の鏡に選ばれし者‥、退学させるわけにはいきませんねぇ‥」
「事情をお聞きしても??」
私のその言葉に彼女は渋々と頷いた
.
学園長は鋭い方だったようだ
まあこの名門校の学園長なだけはあると思う
まさかあんな小さな国のたかが騎士一家を知っているだなんて思わなかったから、学園長とこの話をするなんて予想外だったけれど
家の事情を大方話せば何処から出したのか、質の良さそうなハンカチで涙‥、と言うか仮面を拭う学園長
学「そんなことが‥、良く頑張りました!!」
およおよ、なんて言いながら僕の頭を撫でる学園長はちょっと良く分からない
泣いていたかと思えばじー、と僕の目を見つめる
学「もう国を出たのならコンタクトを外しても良いのでは‥?目が赤くなっていますよ」
小さい頃からコンタクトをつけていて、慣れてはいたものの何時までたっても違和感は取れなかった
学園長にそういわれてこの違和感からおさらばできるのならと、遠慮せずコンタクトを外す
目が悪いにも関わらず気付けば入学式が始まっていたからメガネなんて持っていないと思っていたが、何時何処から持ってきたのか
学園長に自分のメガネケースを渡された
.
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暇鬱(Itosaka) #(男として活動してるけど)一応僕っ子系女子(？) - 髪が結べるということは下手したら僕より髪長いぞ…← (2023年3月31日 3時) (
レス) @page19 id: 78bf642dad (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 璃猫さん» もう知ってたらごめんなさい主様ではなくて申し訳ないのですが目次の一番下にある登場人物設定というところに入力すると変えれるかと思います(語彙力がなくわかりにくかったらごめんなさい) (2021年11月21日 15時) (レス) @page50 id: b4e2026cdd (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん(プロフ) - 入学式は？？レリック家はどうなったんだ？？これでもし監督生が悪女とかだったりしたら僕泣いちゃうぞ←🥺 続きも頑張ってください！！ (2021年11月21日 11時) (レス) @page50 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
璃猫(プロフ) - コメント失礼します。主人公の名前なんですが、多分(名前)と打ち込んでいないからか、全て 名前 との表示になってます。意図してその様にしてあったらすみません。 (2021年11月21日 9時) (レス) @page8 id: 15ba7b8b80 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - お金の力のところで声に出して「え、」て言ってしまいましたねw夢主さんとレオナさんの絡み？がすごく好きです (2021年11月20日 23時) (レス) @page49 id: b4e2026cdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち
| 作成日時：2021年11月15日 14時
