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ピンクブロンドの波打つ髪をもつ女を撫でる癖のないブロンドヘアの男
女の腕に抱かれる新しい命
ジョン・レリック公爵と公爵夫人、それについ先程生まれたこの家の次男である
二人共容姿端麗で、母は女性らしい可愛く大きな垂れ目に茶色の目
父は男らしい鋭く切れ長の青い三白眼
長男は父と同じ髪色にウェーブのかかった髪で母に似た可愛らしい顔つき、青い目
先程生まれた次男は見るからに父譲りの切れ長の目とピンクブロンドのストレートヘア
開いたばかりの目は茶色で父と母、それに加え兄は愛しそうに生まれたばかりの命を見つめる
父「‥、名前ここで何してるんだ」
貴『母上と弟を見に‥』
「早く稽古に行きなさい!!」
突然発せられた声についさきほど泣き止んだ新しい命、次男は堪らず声をあげる
ずかずかと歩み寄ってきた公爵はぐい、と長女の腕を引き引き摺るように部屋の外へと連れ出される
パシ、と乾いた音が広い廊下に響いた
扉の側で待機していた、この家に五人しかいない内の二人の兵士は、幼い子供が叩かれているにも関わらず顔色一つ変えることはなくこちらを見向きもしない
父「今日は朝から稽古のはずだっただろう、どうしてここに居るんだ」
低い声が響く中、幼い長女は思わず涙を溢す
そうすれば先程叩かれた左頬をもう一度叩かれる
父「泣くのではなく、理由を言いなさい!!」
えぐえぐと嗚咽を漏らしながら、両手で涙を拭う長女
貴『ぅ、う‥、‥団長が、行ってもいいって、ひっく、』
父「私は稽古に行きなさいと行ったんだ。団長が何と言おうと関係ない、私の言うことを聞きなさい」
「連れていけ」
弟や母、兄までも聞こえているはずのこの会話
しかし止める者は誰もいない
この家の主に命令された騎士は、泣きわめく子供の手を無理矢理に引き大の大人たちが剣を振るう場所まで連れてきた
騎「良いですか?公爵様のことを誰にも言っては行けません」
貴『ひっく、ぅ‥うぅ、‥』
騎「言ったらどうなるか、それは貴方様が一番お分かりですよね??」
それだけ残した騎士はまだ涙ぐむ少女をそのままに、その場を後にする
「名前‥!!」
指揮を取っていた若い男が少女に気づいたのか、慌てて駆け寄ってくる
公爵家次男が生まれそうだと聞いていたこの男、第2魔法騎士団団長は見送るときはなかった幼い子供の頬の傷に眉を寄せた
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暇鬱(Itosaka) #(男として活動してるけど)一応僕っ子系女子(?) - 髪が結べるということは下手したら僕より髪長いぞ…← (2023年3月31日 3時) (レス) @page19 id: 78bf642dad (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 璃猫さん» もう知ってたらごめんなさい主様ではなくて申し訳ないのですが目次の一番下にある登場人物設定というところに入力すると変えれるかと思います(語彙力がなくわかりにくかったらごめんなさい) (2021年11月21日 15時) (レス) @page50 id: b4e2026cdd (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん(プロフ) - 入学式は??レリック家はどうなったんだ??これでもし監督生が悪女とかだったりしたら僕泣いちゃうぞ←🥺 続きも頑張ってください!! (2021年11月21日 11時) (レス) @page50 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
璃猫(プロフ) - コメント失礼します。主人公の名前なんですが、多分(名前)と打ち込んでいないからか、全て 名前 との表示になってます。意図してその様にしてあったらすみません。 (2021年11月21日 9時) (レス) @page8 id: 15ba7b8b80 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - お金の力のところで声に出して「え、」て言ってしまいましたねw夢主さんとレオナさんの絡み?がすごく好きです (2021年11月20日 23時) (レス) @page49 id: b4e2026cdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこもち | 作成日時:2021年11月15日 14時