番外編 人狼ゲーム2 ページ6
「第一にね、オレらの中に人狼がいるってこと事態が信じられねぇんスよ。だってオレらは生まれた時からずっと一緒だったじゃないっスか。みんな人間として生まれてきたっス」
「そうなんだよね。僕もそれがちょっと信じられないかな」
椿もロウレスの意見に同意した。
「だが…この中に…人狼がいるのは確かなはず…」
「そう。だからオレは一番にAを疑ってるんスけどね」
そう言って、ロウレスは兄弟にコーヒーを出していた使用人のAを怪しむように見つめた。
この屋敷にはもともと2人の使用人がいた。だが、昨夜1人殺されてしまった為、今は彼女だけになっている。
「そんなっ…私は人を殺すことなんて…」
「オレだってそう思いたいっスよ。Aは優しくていい子っスから。でも、この状況においてまずあんたを疑うのが普通なんスよ。あんたは屋敷にいる人間の中で唯一オレら兄弟と違って…」
「やめろロウレス」
そう低く呟きロウレスの言葉を切ったのは長男のクロだった。
「Aが犯人なわけねぇだろ」
「何か証拠でもあるんスか?」
「昨日の晩、オレとAは一緒に寝たからな…」
「なっ…!そんな恥ずかしいことよく堂々と言えるっスね!?///」
クロとAは屋敷の主人と使用人という立場でありながら恋人同士だった。それは兄弟達も全員が知っている。
「A!何か食いもんねぇか!?」
「あ、はい!果物切ってきます」
彼女はそう返事して厨房の方へと駆けて行った。
「ワールドエンド…Aもお手伝いさん1人だけで大変なんだから、あまり注文するのはやめなさい」
「腹減ってんだ!しょうがねぇだろ!!」
マザーが注意するがすぐに食べたがるワールドエンドには意味がなかった。
「どうしますか?追放は…」
「オレ、もう1人怪しいと思ってるんスよね。3番目の兄さん、あんた昨日の夜何してたんスか?」
「部屋で…銃の手入れしていたが…」
「オレ昨日聞いたんスよ。廊下から銃がかちゃかちゃぶつかり合うような音を」
「知らん…そんなこと…」
「オレはジェジェだと思うっス。他のみんなは?」
結局他に意見は出ず、その日はジェジェが追放された。
〜〜〜
やっと数週間ぶりくらいの休みをもらった作者です…この季節は忙しいですね…。
今週も忙しいので更新のスペースが遅くなってしまうかもしれませんが、どうか気長にお待ちください…!
ジル誕生日おめでとう!٩(๑′∀ ‵๑)۶•*¨*•.¸¸♪
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星歌(プロフ) - カコさん» 私も最近嫌いになれない人だなと思うようにはなりました…。この小説だと完全悪者扱いですよね…すみません…!! (2018年2月24日 21時) (レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 塔間さん嫌いにはなれないです…。 (2018年2月24日 16時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 唄さん» 大いに同感であります唄様…!!全てにおいて美しいですもんね、めんどくせーから家デートでとか言われても全然オッケーですもんね。むしろありがたき幸せ。クロ大好きです!! (2018年2月22日 21時) (レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)
唄(プロフ) - 切実にあんな彼氏が欲しくなる、と言うかクロと言う名の彼氏が欲しくなりますね。 (2018年2月21日 21時) (レス) id: 4acb668125 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - お菓子の家さん» コメントありがとうございます!わあ〜!!なんとありがたきお言葉!!そう言っていただけると、もっと頑張ろうと思えます(*´∇`*) 頑張らせていただきます! (2018年2月20日 21時) (レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星歌 | 作成日時:2018年2月6日 20時