番外編 マジギレ！？彼女ちゃん2 ページ45
スーパーから出てきた彼女にホッと息をつく。彼女は男たちに踏み潰されるオレを見て固まった。
「クロ……？」
「あーもー飽きたわ」
男の足裏から解放され彼女に駆け寄ろうとしたが体が動かない。驚いている暇もなく尻尾を掴まれポイっと道路の方に投げられた。
(やべっ…！)
すぐ近くに車が迫っていることに気づき逃げようとするがまだ体が動かない。傷の治りが間に合っていなかった。
轢かれると思ったその時、風を切るような速さで抱え込まれ反対車線へと移った。彼女の腕の中で。
「A…」
「くろ、怪我……全部、あの人たちが？」
彼女の殺気のこもる声に驚き見上げると目に光がなかった。この彼女は嫌な予感がする。
「あなた達ですか…？こんなことしたのは…」
男2人の前に立ち聞く彼女。
「あれ？もしかしてお嬢ちゃんの猫だったの？ごめんね〜でもその猫が俺らを引っ掻いてきてさー」
「しつけはちゃんとしとかないといけないよー」
男達のしらばっくれた態度に腹が立ち睨むと、彼女に静かに撫でられる。
「くろは何もしてないのに引っ掻いたりしません」
「うーん…お嬢ちゃん、ここでは何だし場所変えない？」
「ゆっくり3人でお話しできるところにさ」
彼女をいやらしく見つめる男達の視線に気づき、ダメだと彼女を止めようとしたが彼女は首を縦に振った。
「いいですよ、簡単にそこの路地裏なんてどうですか」
人目につかなそうな路地裏を指差す彼女に男達は嬉しそうにうなづく。
「いいよいいよ！」
「じゃあ行こっか」
「くろはちょっと待っててね」
スーパーへ入っていった時のようにオレを地面に降ろす。隣に食品の入ったレジ袋が置かれ、その手に捕まり行くなと小さく呟くと頭を撫でられた。
「大丈夫だよ、すぐ終わらせるから」
そう言って降ろされ路地裏へと入っていく彼女を見つめる。
(いや、見つめてたらダメだろ！)
まだ痛みの残る体を何とか動かし路地裏へと駆けた。薄暗い路地裏を進んでいくと、奥の方で物音がした。
オレはその光景を見て言葉を失った。
「がっ！！」
彼女は男の顔面にあの小さな拳を入れ、もう片方の男の腹にあの小さな足で蹴りを入れていた。
「な、なんだこの女！？」
「に、逃げろ！！」
腹に蹴りを入れられた男がアスファルトの上に転がる男を置いて逃げようとする。だがその足を彼女のリボンが掴み離さなかった。
〜〜〜〜〜
夢主ちゃん、クロのためなら修羅にも…！
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星歌(プロフ) - カコさん» 私も最近嫌いになれない人だなと思うようにはなりました…。この小説だと完全悪者扱いですよね…すみません…！！ (2018年2月24日 21時) (
レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)
カコ - 塔間さん嫌いにはなれないです…。 (2018年2月24日 16時) (レス) id: 667d573e94 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - 唄さん» 大いに同感であります唄様…！！全てにおいて美しいですもんね、めんどくせーから家デートでとか言われても全然オッケーですもんね。むしろありがたき幸せ。クロ大好きです！！ (2018年2月22日 21時) (レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)
唄(プロフ) - 切実にあんな彼氏が欲しくなる、と言うかクロと言う名の彼氏が欲しくなりますね。 (2018年2月21日 21時) (レス) id: 4acb668125 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - お菓子の家さん» コメントありがとうございます！わあ〜！！なんとありがたきお言葉！！そう言っていただけると、もっと頑張ろうと思えます(*´∇｀*) 頑張らせていただきます！ (2018年2月20日 21時) (レス) id: a4174cb21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2018年2月6日 20時
