今日:8 hit、昨日:14 hit、合計:322,743 hit
小|中|大
32 ページ33
「ん………?」
目を開くと、薬品の匂いが鼻を刺激する。
白い天井が見え、此処が病院なのだと分かった。
窓から差し込む光に目を細め、少し顔を歪める。
……いつまで経っても慣れないなぁ、この匂い。
「……いつつ………」
右肩に痛みを感じるが、なんとか起き上がる。
ふと、右手に温もりを感じた。
「京治……………?」
椅子に座り、私の右手に頭を乗せる様にして眠っている京治。
スヤスヤと寝息を立てている京治は、何処か高校時代の彼を思わせる様だった。
「………思い出すなぁ………」
確かあの時は、暴力団の下っ端に手を出して、その暴力団の頭にナイフで刺されたっけ。
まあ普通に倒せたけど。
その時の京治も、私の右手に頭を乗せて寝てたっけなぁ……………
昔の事を思い出して、自然と顔が綻ぶ。
微笑みながら京治の額に軽く唇を落として、少しの間窓の外を眺めていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
797人がお気に入り
797人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*フィラ* x他2人 | 作成日時:2015年2月17日 20時