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「んじゃ、俺ん家来る?」



「…え?」


______________________________________



「ここが俺ん家。」



今どき珍しい横開きのドアに上が小さい二階建ての家。



「へぇ、大きいね。」



「んー、そう?まあここまで大きくても8人は入ればぎゅうぎゅうだよ。」



そうか、おそ松は六つ子の長男なんだ。

それプラス、5人の弟とお母さんとお父さんが入れば…丁度いい感じになるのか。



「お邪魔しまーす…。」



糸をはったようにしーんとしている。

でも多少は人の気配がする…?



「おー、入って入って。」



玄関から入った直ぐに目の前に階段があって

左を見るとまた横開きのドアがあって

多分その奥が風呂とトイレとキッチンなんだろうか。

左には途中で曲がる廊下が続いている。



「(貴方)〜、こっちこっち。」



「あ、お邪魔します。」



靴を脱いでおそ松が呼んでいるリビングらしきところに向かった。

そこには眼鏡をかけた真面目そうな人と、音楽を聴いているおそ松に似た人が座っていた。



「チョロマツ、イチマツ〜、ごめん、ちょっとだけ上行ってくんね?」



「…え?うん、分かった。」



眼鏡をかけた真面目そうな人が返事をして階段を登った。

今のがイチマツだろうか。



「おそ松兄さん、女の子連れて…あっ、なるほど、手が早いね。」



「うっせー!早くいけぇ!」



「ごめんごめん。えーと、君は?」



「あ、おそ松…くんと同じクラスの椎名(貴方)です。」




「同じってことは1-4か。俺は松野イチマツ。1ー3だよ。

何かあったら直ぐに俺の所に来ていいからね。

特におそ松兄さんに襲われそうになった時とか…ね。」



「イーチーマーツ?」



「おぉ、こわこわ。じゃあ、ね。(貴方)さん。」



ぺこりと会釈をしてイチマツさんは玄関を出て去っていった。

じゃあさっき上に上がって行ったのはチョロマツさんなのか。



「ごめんね、俺の弟が。」



「いーよいーよ。面白い人だね。イチマツさんって。」



「そ。俺が一番仲良い弟。ノリがいいんだよね。」



「へぇ。今度はイチマツさんも一緒に遊んでみたいな。」



「…今度な。んで、なんで(貴方)を呼んだかって言うと……。

……お菓子、作れる?」



「……おかし?」

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作者名:永遠 | 作成日時:2019年2月23日 23時

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