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何かした?ごめんなさい。




「すまないが、こいつらをどけるのを手伝ってくれないか?」




「え?この人たち…?」




「そう。こいつら。」




バンドメンバーの人達のことだ。


そうか、食べるからどけろと言うのか。良かった。追い出されなくて。



「わ、分かった。」




2人で架羅兄さんが抱きかかえて俺がドアを開けて、いろんな人に布団をかけて。


でも何故か架羅兄さんは赤い人だけには乱暴で右手だけ引っ張って投げるように寝かせた。


それでも赤い人は起きなかった。すごいなこの人の睡眠力。




「この人だけ乱暴だね。」




「いいんだ。こいつはいつもの行いが悪いからな。」




「へぇ…。」



________________________________________




「「いただきます。」」




2つの声が部屋に響く。


カチャカチャと箸と皿がぶつかる音。


もぐもぐと響く咀嚼音。


それぞれ2つある。楽しい。


いつもはひとつだけだったから。





「ふふっ。」




思わず笑みが零れた。架羅兄さんが「どうした?」と言った。




「なんか、いつも一人だったから、なんか…。」




「あぁ、その事なんだがな、俺、今日からここにずっと住むことになったんだ。」




…え?


もちろん嬉しい、けど。


おい、だされる…?居場所…え?




「それでな、(貴方)…」




「どこに、行けばいい?」




「え?」




「どこに行けばいい?だって架羅兄さん、ここに住むんでしょ?」




「え、あぁ。」




「どこに行けばいい?俺、どこかに住むから。」




「あぁ、行かなくていいぞ。一緒に住もう。さっきの話の続きなんだがな、

良かったら一緒に住まないか?

ほら、オレはお金稼いでくるし、(貴方)は、家で料理を…作って欲しいなって思ってな。」




まるでプロポーズだ。でも、こんな俺でいいなら、



一緒に住みたい。役に立てるなら。





「……架羅兄さん。いいの?ファンの子達…。」




最大の悩みはこれだ。架羅兄さんには何万にものファンの子がいる。



その子たちが俺に反感をかって架羅兄さんに危害を加えないかが1番心配なことだ。




「あぁ、その事なんだが___」

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作者名:永遠 | 作成日時:2019年2月23日 23時

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