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「ふぁ…。」



眠い目を擦りながら起きた。


キッチンからいい匂いがする。


卵…?いや、ウィンナーの匂いもする。


不審者…?



警戒しながらリビングへと向かうと



「やぁ、(貴方)、おはよう。よく眠れたか?」




「…架羅兄さん!え、帰ってきたの?連絡ぐらい頂戴よ…。」




架羅兄さん。帰ってきたんだ。



架羅兄さんは安心感がある。



ソファに座ろうとしたら紫の髪の人が寝ていた。


え、誰?と思って後ずさりすると


足が当たった。



見ると赤い髪の人が寝転がっている。


ビックリして飛び上がった。



え、誰?誰?




「かっ、架羅兄さん…?」




「あー…。すまない。バンドメンバーだ。大の大人が…もう…。」



よくよく見ると色んなところに人が散らばってる。


ソファに紫の髪の人。

ダイニングの机のイス4つに黄色、ピンク、黄緑の髪の人。

そのすぐ側に赤い髪の人。


この人たちがバンドメンバー…。


カラフルだな。



架羅兄さんも青いメッシュがあるからかっこいいと思うが、HUJIO ROCKのメンバー、カラフルだ…。


その時、プルルルルと電話がなった。


俺のスマホだ。



「電話、なってるぞ。」



「あ、ごめん。」



見るとおそ松だ。


今は…7:20。早くないか?




「どうしたの?」



『あ、出た出た!朝さ、なんっかいもかけたんだよ!?』



「え、ごめん、ふつーに気づかなかった。」



『まー、いいけど!それでね、朝、迎えに行くわ、お前ん家。』



「家知ってるっけ?」



『ん?知ってるよぉ。』



そう言えばパフェを食べたあとエプロンを取りに家に帰ったんだっけ。



「分かった。いつぐらいに来る?」



『8:00かな。一松と来るよ!』



「おけ。じゃ、後で。」



『じゃーね!』



ブッ。



電話が切れて架羅兄さんが誰?と聞かれたので友達。と答えた。


友達と答えていいか分からなかったけど。



「じゃあ久しぶりに一緒に食べるか?朝ごはん。」



「…え。」



架羅兄さんとご飯を食べるのは久しぶりだ。


しかも朝ごはん。手作りの。


次々とお皿に盛られていく。



チーズ入りのスクランブルエッグとウインナー2本。


こんがりと焼かれた半分のパン。



「…はぁ…。ったく。」



…俺何かやった?

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作者名:永遠 | 作成日時:2019年2月23日 23時

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