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気づくと病院のベットだった。
しばらくはぼーっとしてて何も思うことがなかった。
あ、ケーキ。
取りに行かなきゃ。
おぼつかない足取りで病室から出た。
冷たい廊下を裸足で歩いた。
大人の人に｢大丈夫？｣と聞かれたから頷いた。
フラフラした。
警察の服を着てる人が沢山いる。
走ってる人もいる。
ケーキを取りに行かなきゃ。
途中で男の人に捕まった。
どこに行くと言われた。
お母さんのとこに行くから話してと言った。
悲しそうな顔をされてた。
とりあえず病室に戻ろうと言われた。
抵抗したが、無理矢理連れ戻された。
そして、おとうさんやおかあさんは死んだと言われた。
火事で焼死って。
ひいちゃんも。
全員死んだって。
私の体調が良くなったら家に戻っていいって言われた。
結局私が家に、戻ったのは
火事があった3日後だった。
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｢…(貴方)ちゃん、大丈夫？家にいなくて良かったね…。｣
お隣のキクカワさん。仲のいいおばちゃんの人だ。
｢あの、ケーキ知りませんか。｣
その時の私はケーキを回収しなきゃと思っていた。
｢け、ケーキ？知らないわ…。｣
｢そう…。｣
カチャと家の中に入った。ボロボロだ。
警察の人も後ろにいる。女の人だ。
｢危ないから気をつけてね。床が抜けるかもしれないから。｣
コクリと頷いた。
キシキシと音を立てて入っていく。
キッチンが黒焦げだ。
オーブン？なんで？
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作者名：永遠 | 作成日時：2019年2月23日 23時
