検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:1,580 hit

12 ページ12

「すみません、椎名(貴方)です。ケーキ取りに来ました。」



「はい、しいな…椎名様ですね。こちらでよろしいでしょうか?」



パカリと開かれたケーキ箱には私の大好きなチョコケーキがあった。

思わず「わぁ…」と声を上げた。

早く帰って両親に、家族にありがとうと言いたい。そう思う一心でケーキを崩さないように早走りで帰った。





帰った先には消防車がいた。





「…え?」



私の家じゃないよね。そう思って自分の家の場所を探した。

私の部屋番号は、402。



402…、よんまるに…、ヨンマルニ…、よん、マル、に…。



アッタ。



あ。



402から、ヒガデテル。






ケーキを抱え込んで座り込んだ。




とりあえずケーキをどこか安全なとこに移して、


家に、帰って、おかあさんに、あって、おとうさんに、いもうとに、ケーキ持ってきたよって、言わないと。




ケーキを木の下に置いた。

誰にも踏まれないように。

中に入ろうとした。

消防隊員のひとに止められた。

言葉が出ない。

はくはくと口が動く。


おかあさん、おとうさん、ひぃちゃん。


そのまま意識が遠のいた。

13→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , 夢小説 , 学生松
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:永遠 | 作成日時:2019年2月23日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。