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優side




そして第2Qの初め。
津川君と睨みあった火神君は、勢いよく右に切り込む…と、すぐに左に抜けた。

その素早いペースに、津川君は反応が遅れた模様だ。……よっしゃ。


そのままの速さで駆け抜けた火神君は、そのままの勢いでダンクを決めた。
誠凛がようやく今試合初めての得点、2点を取ったわけである。



「ナイスです、火神君!」
火神「うす!」


僕がベンチからそう叫べば、彼は拳を突き上げて、返した。



「おおおマジか今!?」
「速え!電光石火!」



観客が湧く中、春日先輩に話しかけられている津川君が一人笑みを浮かべている。
彼の笑みは不気味なくらい楽しそうだったが、彼の目は静かに火神君を見つめていた。




_______________


一人一人がボールを持つ時間が極端に短い正邦のパスに、翻弄される誠凛メンバー。


……今頃、笠松さんは、正邦を"天才ではなく達人がいるチーム"とでも、形容してるんでしょうか。

そして、それに対して黄瀬は、



黄瀬「達人なら誠凛にもいるっスよ」


……と、言ってる筈だ。



「……さて。」


その達人は何処にいるんでしょう?






いた…あ、津川君とぶつかった。




津川「誰!?てか出てたっけ試合!?うっそだーマジ!?存在感無さすぎッしょー!!」


津川君の声はここまで届くくらい響いていた。
話し方なのか肺活量なのかは解らないが、凄いうるさい。

黄瀬とはまた違ったウザさだな←そこまで酷くないっスよ!!(´;ω;`)By黄瀬


……あ、因みに、黄瀬の言う誠凛の達人は、黒子のことですよ。



中学の時に一度対戦しているはずなのに、そして津川君は黒子のことを全く覚えていないらしい……まぁ、馬鹿だからしょうがない。←




津川「去年センパイ達、君達に第1Qで20点差つけてたらしーんだ!だからオレ、30点差くらいつけたくてさ!」



「……つくづく、ふざけた科目ですね」



そんな嬉しそうにはりきる彼が、黒子のパスに翻弄されるまで、あと数分。

〃→←VS正邦



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藍斗 - おもしろかったです! 更新頑張ってください 応援してます! (2016年9月10日 11時) (レス) id: 74bee11643 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年6月4日 10時

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