【◇】初恋。

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無事お昼を調達でき、教室で食べているとさっちゃんが「そういえば」思い出したかのように話し出した





「あんた、さっき倉持といい感じに話せてたじゃん！」


「え！？なんで知って、」


「そりゃ見てたから。ねぇ？」


「うんうん、ばっちり」





御幸くんと言い合ってたさっちゃんだけじゃなくなっちゃんまでもが見てたとは……。
ちょびっとだけ恥ずかしい





「で？どうだったの？」


「どう、とは？」


「進展あった？」





少し楽しそうに倉持くんとの会話について聞いてくるさっちゃんとなっちゃんは体を私に向け、顔をキラキラとさせている



進展……
あれは進展したってことでいいのかな？





「これからも話しかけてもいいか聞いたら笑顔で了承してくれて、敬語も使わなくていいって、、」






改めて口にすると恥ずかしい。
思えばよくあんな事言えたよ。きっと1年前の私だったら言えなかった。

そう思うと少しは成長出来たのかな？





「まあ、Aにしては上出来なんじゃない？」


「そうだね 頑張ったねー」






そう言って笑顔で私の頭を撫でてくれる2人
真剣に私の話を聞いてくれて、まるで自分の事のようによろこんでくれて、褒めてくれて。


私は友達に恵まれてるんだと思う







「うん、ありがとう！」


「よし！じゃあ次のミッション は連絡先の交換だ！」


「え！？」






さっちゃんが提案したミッション


【連絡先の交換】
もっと仲良くなりたいし、話したいし私も連絡先知りたいな〜とは思う。
でもまさかいきなり、そんな急に連絡先交換だなんて思わなかったのでつい、大声を出してしまった


私の声が聞こえたのかノリくんが「どうしたの？」と声をかけてくれた
先程あった廊下での出来事を話すと頭をわしゃわしゃと撫でてくれる





「そっか、そっか！Aにしては頑張ったね！」


「うん、ありがとう」









ほんと、私は友達に恵まれてる。

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