第10話 ページ11
「沖田さんて、真選組の人だったんだ。」
「あれ?言ってやせんでした?」
「私服姿しか見た事なかったから。」
「まぁこっちも驚きましたよ。矢ノ川に嫁ぐ相手が旦那の彼女だったなんてね」
「…銀さんとは別れた。元々縁談が決まらない私に腹を立てて “3ヶ月の自由を与える” って…だから最後の自由って思って過ごしていたら」
「旦那と出会った。」
「…本当は恋になんか落ちないって思ってたの。親の決められた相手に嫁ぐんだから。でもやっぱり魔がさしちゃった。」
「結局、私の自分勝手で銀さんにに嫌な思いをさせたな…」
目を涙で堪らせながら微笑むAを見て眉をひそめることしか出来なかった。
何か…旦那に気づかせる方法…
「Aさん。旦那にビデオメッセージを贈りやせん?」
「どうして…私は銀さんに会う資格なんか」
「今じゃなくて未来に向けて。そうですね…旦那の結婚式に向けて…とか?」
顔をハッとさせ、少し考えて
「話したい」
笑顔で微笑んだ。
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叶優(プロフ) - すみません。第4話がR18グラフがたつワードがあったみたいです…。なので他の話と違い1文字1文字に空白を開けてます。もし何のワードがR18か分かったら教えてください! (2019年6月21日 21時) (レス) id: 03562ee42c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:叶優 | 作成日時:2019年6月20日 21時