#43 大人げない ページ45
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「背中がら空きだっての!」
「それはアンタでしょ・・ッ!」
―――怪我が癒えた頃に再びあのチャイナ娘と顔を合わせてみれば、すぐこの状態。お互い手加減はなしといっても過言ではなく、俺に限っては真剣を使い、本気とまで行かずとも力は出している方。
「チッ・・・」
突然ガションという音がし、俺に向けられる銃口。は!?と声をだすより先に聞こえたのは、発砲音ではなく、誰かの叫び声。
「あ"ああああああ!!!沖田隊長なにやってんですか!!」
その声に、俺もアイツも思わず動きを止めそれぞれ声のした方向に目を向けた。走ってくるのは対し数人に山崎の姿。
うっわ・・・と顔を歪ませると、刀をそっとしまい視線を逸らした。
「仕事サボってどこ言ってるかと思えばまた怪我して・・・!」
「うっせーな、母親かテメェは」
もう・・・と困ったように頭をボリボリと掻く奴は、クソチャイナに目を移し再び俺を、と交互に見始めた。
「・・・まさか前言ってたうさぎって・・・」
目を細める山崎が探るような視線を俺に向けてくるので、しらを切ろうと顔ごとそっぽを向きしらんぷり。すると、アイツが不快そうな顔をし、
「なにこの地味なの」
「"なにこの"って何!?俺モノ扱い!?」
「あんぱんの匂いする、ウザイ」
「初対面の大人によくそんなこと言えるなアンタ!」
ギャーギャーと喚く山崎を宥める隊士たちに、なおも不快そうな目を向けてやめないあいつは、傘を肩に担ぐと、さらにこんなことを言い出した。
「ていうかさ、黒服の怪しい集団がいたいけな少女囲むとかありえない。お前らやっぱりマフィアだろ、殺すよ」
「なにがいたいけな少女だ!あんま調子乗ってっとしょっぴくぞゴルァ!」
「やってみろ雑魚」
なにたかがガキの言葉に煽られてんだ・・・とあまりの情けなさにため息を付いた時、猛獣のごとく女に襲いかかるアホども。
「ったくてめぇらな・・」
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サディスト(プロフ) - お疲れ様でした!やっぱり自分でやって余計に感じるのですが、更新って凄く大変ですよね。でも、また栗兎さんの新作が上がったらすぐに飛んで行くので!楽しみにしてます!これからも頑張って下さい!! (2015年5月22日 15時) (レス) id: a8354c5ea9 (このIDを非表示/違反報告)
サド丸(プロフ) - お疲れ様です栗兎さんの名前はずっと私のお気に入り作者さんの中に入っています!!!本当にお疲れ様でした!ずっと待ってます! (2015年5月21日 20時) (レス) id: 3b7dd2a686 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの加藤さん(プロフ) - 栗兎さんお疲れ様です!更新って大変ですよね…。(´・ω・`)私は更新スピードなんて気にしませんので大丈夫です!自分のペースで更新していって欲しいな、と思います。これからも栗兎さんの味方ですよ!頑張って下さいね(゜∇^d)!!長文失礼しました。 (2015年5月21日 17時) (レス) id: 204089a6f3 (このIDを非表示/違反報告)
真凜(プロフ) - 元ふゅーなです!ログインしたよ!やっぱり更新って大変よねまた栗兎の作品楽しみにしてます! (2015年5月21日 17時) (レス) id: 56247d3d6a (このIDを非表示/違反報告)
IA(プロフ) - 栗兎さん、お疲れ様です!いやぁ、大変ですよね更新って…(。-_-。)毎回面白いのでこんな事があっても「大丈夫かなぁ」とかのんびり思ってます。私も長文失礼しました、色々と辛い事が無くなりますように…! (2015年5月21日 17時) (レス) id: 73869a5b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/
作成日時:2015年2月15日 16時