＃29 ファミレス ページ30
そしてなんやかんやでやって来た”ファミレス”という名のお店で、ちょっとお洒落な内装に私は周りをキョロキョロと。こんな店があるのか、とちょっと関心。
そして指定された席につくと、やってきた店員さんにチャイナ娘は言う。
「ステーキとスパゲティとかつ丼とオムライスと･･･etc.」
その量に動揺を隠せずと目を見開く店員さん。つーかツッコめよタバコ男、なんて思っていると私に目を向ける奴。
「お前もなんか食え。今日は俺が奢る」
「･･････別に私お金に困ってないし」
と、私が言うとふーんと相槌を打ち男もハンバーグをひとつ、メガネもステーキを頼んだ。
――――待ってる間、他愛もない会話をしている三人を私は眺める形で頬杖をついていた。色んな人とこうやって親しくしているチャイナ娘をちょっと羨ましくも思ったり。
「おまたせいたしました」
そして数十分後テーブルの上に置かれたオムライスやハンバーグ。いただきまーす！と嬉しそうに手を合わせ、すぐご飯にがっつく二人を見ていると、私の前に置かれたハンバーグ。
「････なに」
「お前も食え。遠慮なんざいらねーからよ」
･･･いらないっていったのに、と思いつつ目の前に置かれたお皿を奴のところに戻し、いらないと。するとまたこちらに置いてくるので、また戻す。･･･と20回ほど繰り返し、いい加減にしろという表情を浮かべる私達。
そんな私達をみたチャイナ娘はフォークを手に取り、ハンバーグを刺すとこういった。
「マヨ、そういう時はこうするアルよ」
そのまま私の口に突っ込み、何故か満足気な笑顔。･･････殺してやろうか、なんて思ったのもつかの間、初めて食べる味にちょっと驚いたと同時に、美味しいなと。
「美味いだロ？」
「･･･うん」
私が呟くと、笑顔でこれも食ってみろヨと自分の頼んだご飯をどんどん差し出してくる。どれも美味しくて思わず笑顔をこぼすと、嬉しそうに笑うチャイナ娘が私に言った。
「美味しいもの食べたらお前でも可愛く笑うアルな」
なんてニカッと。私の顔はたちまち赤く染まりだす。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 505人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サディスト(プロフ) - お疲れ様でした!やっぱり自分でやって余計に感じるのですが、更新って凄く大変ですよね。でも、また栗兎さんの新作が上がったらすぐに飛んで行くので!楽しみにしてます!これからも頑張って下さい!! (2015年5月22日 15時) (
レス) id: a8354c5ea9 (このIDを非表示/違反報告)
サド丸(プロフ) - お疲れ様です栗兎さんの名前はずっと私のお気に入り作者さんの中に入っています！！！本当にお疲れ様でした！ずっと待ってます！ (2015年5月21日 20時) (レス) id: 3b7dd2a686 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの加藤さん(プロフ) - 栗兎さんお疲れ様です！更新って大変ですよね…。(´・ω・`)私は更新スピードなんて気にしませんので大丈夫です！自分のペースで更新していって欲しいな、と思います。これからも栗兎さんの味方ですよ！頑張って下さいね(゜∇^d)!!長文失礼しました。 (2015年5月21日 17時) (レス) id: 204089a6f3 (このIDを非表示/違反報告)
真凜(プロフ) - 元ふゅーなです！ログインしたよ！やっぱり更新って大変よねまた栗兎の作品楽しみにしてます！ (2015年5月21日 17時) (レス) id: 56247d3d6a (このIDを非表示/違反報告)
IA(プロフ) - 栗兎さん、お疲れ様です！いやぁ、大変ですよね更新って…(｡-_-｡)毎回面白いのでこんな事があっても「大丈夫かなぁ」とかのんびり思ってます。私も長文失礼しました、色々と辛い事が無くなりますように…！ (2015年5月21日 17時) (レス) id: 73869a5b69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：栗兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kuri-Rito/
作成日時：2015年2月15日 16時
