【銀魂】うさぎの取り扱い方法【沖田総悟】

＃18　ランキングトップ10入り ページ19

「････今度はお前か」


「すっげーあからさまに嫌がるんだな」





後日、宣言通り生意気チャイナ娘に会いに行った。出てきてくれたものの、ものっそい嫌そうな顔をされ、これがツンデレなのか本心なのかと問われれば本心にしか見えない。俺嫌われてんのかな。





「････それよりさ、出掛けね」


「は？」


「ほら、お前外出たくねぇの？俺美味い団子屋とかしってっけど」





言うと、少し興味ありげな瞳。よっしゃかかったと思いつつ隠れて鼻で笑うと、チャイナ娘を連れ外へ出た。

待ってろよ神楽、俺は必ずコイツをデレさせてギャフンと言わせてやるぜ。





「なぁ」


「ん」





そして道中、まだ物珍しそうな目であたりを見渡しているアイツに不意にこんなことを呟いてみた。






「お前ってさ、割りと可愛いよな」


「･･････あ？」






顔を歪ませ変質者を見る目をこちらに向けてくるチャイナ娘は、怒りにも近い声。･･･全然デレねーじゃん、”デレ”の”デ”もねーじゃん。Dもねーじゃん。怒ってんじゃん。なんて心の中で連呼しつつ、なんでもないと顔をそらす。






「何急に気持ち悪。アンタなんかに可愛いとか言われても全然嬉しくないんだけど気持ち悪いだけなんだけど。ほらもう鳥肌とまんないんだけど、どう責任とってくれんの万年金欠クソ天パ」


「なんでたった一言でそこまで言われなきゃなんねーんだよクソガキ!!」


「黙れセクハラ天パ」






その声音とか言い方とか表情とか全てが癪に障って、ブチッと切れた堪忍袋の緒。･･･コイツは多分俺の”イラつくから頼む、もう関わるなランキングトップ10”の中でも上位に入る。ちなみに一位はヅラな。

そんなことを考えながら、怒りをぐっとこらえて顔をあげる。






「ま、銀さん大人だから？今なら土下座と家賃肩代わりしてくれたら許してやるよ」


「家賃を女に払わせる時点で大人じゃないよ」


「いいから土下座しろやクソアマァアアアア!!」


「キャー」






俺が足を踏み出すと、棒読みで悲鳴らしきものを上げて逃げるように走りだした。そんなクソアマをゾンビのごとく追いかけると、なぜか楽しそうに笑うチャイナ娘がいた。

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